ワイヤー矯正は話したり笑ったりする時に器具が目立ってしまうことから、矯正を始めることをためらっているという方が多いのではないでしょうか。
最近では、透明なマウスピースを使う矯正が主流になってきたこともあり、大人になってから歯科矯正を始める方がとても多くなっています。
そんなマウスピース矯正の代表が「インビザライン」です。矯正を考えている方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。しかし名前は知っているけど、実際はどんな矯正かわからない方がほとんどではないのでしょうか?
今回はそんなインビザラインについて初めての方にもわかりやすく説明していきますね!
目次
マウスピース矯正の「インビザライン」とは
「インビザライン」はアメリカで開発された、取り外し可能な透明のマウスピースを使った矯正方法です。
患者様の歯並びに応じてオーダーメイドされたマウスピースを1日に20時間~22時間ほど装着し、2週間から1か月ごとに新しいものに交換することで少しずつ歯を動かしていきます。
見た目は透明で厚さは0.5mmほどのとても薄いマウスピースを使うため、従来のブラケット(歯にワイヤーを固定するための装置)やワイヤーを使う固定型の矯正装置に比べて、治療中もまったく目立たないと大人の方や若い方から人気があります。
以前にもマウスピース矯正はありましたが、難しい症例には対応できないケースが多く、誰でも気軽にできる矯正方法ではありませんでした。
しかし、インビザラインは最新の技術を使い、従来のマウスピース矯正では対応できなかった症例にも幅広く対応できるようになっています。
矯正治療を迷っていた方の救世主として、今では世界の80ヵ国以上で採用されている実績のある矯正方法として確立しています。
従来のマウスピース矯正とインビザラインの違い
先ほどもお話したようにインビザラインが主流になる前にもマウスピース矯正はありましたが、難しい症例には対応できなかったり、毎回マウスピースを作るために苦しい歯形の採取をしたりとマイナスな面が多かったのです。
しかも、歯科技工士がマウスピースを手作業で作製するため、歯科技工士の技術によって治療の成果にばらつきが出てしまうといった点もデメリットでした。
これらのデメリットを一気に解消したのが「インビザライン」です。 インビザラインは、歯科医院で採った歯形の模型を元にコンピューター上で治療完了までの緻密な治療計画を立てていき、その後平均30〜50段階の患者様専用マウスピースが製作されます。
コンピューター上で計算されて作られたマウスピースは、無駄な動きがなく効率的に歯が動くように作られているため、治療の成果も確実です。
また、従来のマウスピースは毎回歯並びに合わせてマウスピースを作成しながら、治療を進めていくので治療完了までの期間を事前に計画することが難しく、最初の計画よりも治療が長くかかってしまったということも多くありました。
インビザラインでは治療計画の段階で治療完了までの期間が予想できます。ただし、インビザラインの場合でもリファインメントという微調整を行う追加のマウスピースが入ることが多いので、その分予想していた治療期間よりは伸びることが多いです。
インビザラインは誰でもできる矯正方法?
インビザラインでは治療前に独自のチェックシステムを使い、歯を動かすシミュレーションを行います。
世界中からさまざまな患者様の症例が集まってくることで治療方法も日々進化しており、最近では幅広い症例にも対応できるようになりました。
しかし中にはインビザラインだけでは対応できないケースもあります。(重度の歯周病がある場合、歯が少ない場合、大きく歯を動かさないといけない場合など)
その場合は、ワイヤー矯正と併用した矯正方法になることもありますので、まずは歯科医院の先生に相談してみましょう。
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インビザライン矯正のメリットとデメリットは?
メリット
・矯正治療をしていることがバレにくい
・見た目を気にせず矯正治療が進められる
・大事な場面では取り外しが可能
・痛みが少ない
・普段通りの食事が可能
・むし歯や歯周病になりにくい
・少ない通院回数
・スポーツや楽器をする人におすすめ
インビザラインのメリットはなんといっても矯正していることがバレにくいところではないでしょうか。
インビザラインのマウスピースはとても薄いのでワイヤー矯正とは違い、人前で話していても気づかれることなくお口の中の違和感も少ないです。
また、ワイヤー矯正は強い力で一気に歯を動かしていくので痛みを伴うことがありますが、インビザライン矯正では細かく歯を動かしていくのでほとんど痛みがありません
また、ワイヤー矯正に多いトラブルの「口内炎」もマウスピース矯正では起こりにくいので、ほとんど痛みを感じることなく治療を進められます。
デメリット
・つけ忘れてしまうと治療期間が長引く
・自己管理が重要
・毎回のお手入れが必要
メリットの多いインビザラインのマウスピース矯正ですが、いくつかのデメリットも見られます。マウスピース矯正は、患者自身でマウスピースの装着を管理する患者主体の治療方法になります。
そのため、マウスピースをつけ忘れてしまうと最初に計画していた治療期間よりも長引いてしまうことがあったり、マウスピース装着時に痛みを感じやすくなってしまいます。
また、マウスピースを装着している時は食事ができないことや、食事をした後にマウスピースをつける際はしっかりと歯磨きをしなければいけないなど、日常生活で不便を感じることも多くなるかもしれません。
しかしインビザラインの矯正治療をしていると、毎回歯磨きをするのが大変なので無駄な間食が減ったり、こまめに歯磨きをするクセがつくので虫歯や歯周病になりにくくなったなどメリットの面も見られるようです。
このように、インビザラインにはメリットやデメリットの面がありますので、詳しく知りたい方は以下の記事からぜひチェックしてみて下さい。
関連記事:インビザライン矯正の欠点は?メリットだけでなくデメリットも理解しよう
インビザライン矯正の主な流れ
インビザライン治療の開始から終了までの一般的な流れをご紹介します。個人差はありますが、この流れで治療が進んでいきます。
①初診(カウンセリング)
まずは、矯正治療を始める前にカウンセリングで治療方法や費用、期間などについて気になることを相談しましょう。ほとんどの医院は、歯科矯正の無料カウンセリングをしているので、気軽に相談してみましょう。
②精密検査
矯正治療を決めてから、まず行うのが「精密検査」になります。ここでは、顔や口腔内の写真撮影やレントゲン撮影(セファロなど)口腔内のチェックや、歯形の採取などを行います。
虫歯や歯周病がある場合には、矯正治療を始める前に治療していきます。
③マウスピースの作成
治療方針が決定したら、マウスピースを作るための歯形をとっていきます。歯形の採取の仕方は医院によってそれぞれですが、粘土のような材料で採取したり、電子機器を使った機械でスキャンする場合もあります。
そのデータをインビザラインを制作しているアライン社に依頼し、患者様専用のマウスピースを作成していきます。
④治療開始
専用のマウスピースが完成したら、ついに治療が開始です。初めてのマウスピース装着時には、取り扱い方やお手入れの仕方などを歯科医師が詳しく説明してくれます。
その後は、患者様自身でマウスピースを1日に20時間以上装着し、2週間に1度のペースで交換していきます。
長時間マウスピースをつけ忘れてしまうと、計画通りに治療が進まなくなってしまうので、装着時間は守るよう患者様の自己管理が必要です。 また数ヶ月に一度は歯科医院で歯の並びをチェックしたり、クリーニングなどのメンテナンスを行っていきます。
⑤保定
すべてのマウスピースの装着が終わり、歯がキレイに並びきったら歯を並べる治療は終了になります。その後は歯が元の位置に戻って行かないように固定する「保定(ほてい)」という期間になります。
インビザラインとは違う硬いマウスピースを寝る時に装着したり、歯の裏側に目立たない細いワイヤーをつけて歯を固定していきます。
個人差はありますが、通常保定期間は1〜1年半ほどです。 保定をしっかりと行わないと、せっかく時間をかけてキレイに並べた歯並びがまた悪くなってしまう原因にもなりますので、最後まで気を抜かずに頑張りましょう!
⑥矯正治療終了
無事に保定期間を終えたら矯正治療は終了になります。
人によっては、保定期間が終わった後もキレイな歯並びを維持するためにマウスピースの装着を勧める場合もあります。美しい歯を維持するためにも、定期検診などのメンテナンスはしっかりと行いましょう。
インビザラインによる治療期間は?
インビザラインの治療期間は一般的に1年半~2年ほどになります。もちろん個人差や動かしたい歯の本数やその距離幅により大きく変わってきますが、2年ほどかかると考えておきましょう。
ワイヤー矯正と比べると、インビザラインの方が矯正期間は長くなることが多いです。
マウスピース矯正は1回の調整で動かす距離幅は少ないのですが、最終目標までをいくつかのステージに分け、コンピューターで計算された通りにムダなく動かしていきます。
しかし、インビザラインの場合は途中で追加のマウスピースを作り直す「リファインメント」と呼ばれる工程が入ることがあるため、治療期間が多少伸びてしまうこともあります。
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インビザラインがおすすめな人
・目立たない矯正治療をしたい人
・むし歯やになりやすい人
・金属アレルギーがある人
・人前に出る機会が多い人
・痛みや負担を少なく治療を受けたい人
・忙しく毎月の通院が難しい人
・スポーツや音楽をする人
・マウスピースの自己管理ができる人
マウスピース矯正の大きな魅力はなんといっても矯正していることがバレずに治療を進められること。人前で話す機会が多い、なるべく人に矯正をしていることをバレたくないという方にはぴったりの矯正方法です。
見た目の問題だけでなく、金属を一切使わないマウスピース矯正は金属アレルギーがある人にもおすすめですし、スポーツで歯を食いしばったり楽器の演奏をする際も邪魔になることはありません。
マウスピースの装着時間を守れて管理さえ出来れば、インビザラインはどんな人にもおすすめの矯正方法です!
インビザラインの費用は?
インビザライン矯正にかかる費用は一般的に80万円~100万円ほどになります。
インビザラインの費用はその人の歯並びや歯科医院の立地などの条件によっても変わってきますが、だいたい平均して80万円~100万円ほど。 ワイヤー矯正と比べてもそこまで大きな差はありません。
治療を始める前に必ず行う「精密検査料」や、定期的に行う「調整料」などは歯科医院で設定できるため医院によって異なります。 しかし、出来るだけ安いところでと考えるのは注意が必要です。
精密検査代が少々高額でもしっかりと検査してくれる医院を選びましょう。精密検査はその後の治療を決める大きな判断材料です。 家を建てるなら設計や基礎工事と同じこと!
格安で高クオリティの矯正治療はまだまだありません。安い治療ができるところよりも、支払い方法に負担が無い歯科医院を選ぶことをおすすめします。
関連記事:インビザライン矯正の費用は?費用の内訳や負担の少ない支払い方法
当院のインビザラインの特徴とは
・矯正の認定医が治療
・豊富な実績と症例があります
・なるべき歯を抜かない矯正治療
・治療費は分割払いが可能(無利子)
当院では、日本の歯科医師の3%しかいない日本矯正歯科学会の「認定医」が矯正治療を担当しております。豊富な経験と実績から、さらにワンランク上の矯正治療を心がけています。
また、なるべく歯を抜かない非抜歯での矯正に力を入れているので、他院では歯を抜かないといけないと言われたケースでも一度当院で相談してみて下さい。
矯正治療中もむし歯や歯周病のケア、お口の悪い癖(口腔周癖)の改善など矯正治療以外の面からもサポートしていきます。
また、費用面で不安がある方も治療費の院内分割払いが可能になりますので、負担が少なく矯正治療が始められます。こちらはローンではなく、無利子の院内分割になりますので、余計な費用が一切かかりません。
ぜひ、一度無料相談にきてみてくださいね!
まとめ
矯正治療をしていることがバレにくい目立たないマウスピース矯正の「インビザライン」は、今や世界中で大人気の矯正方法です。自分で取り外せることから、大事な場面でも気にならず、食事も美味しく食べることができるので矯正治療を迷っている人はぜひ一度検討しみてください。