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インビザライン矯正ができない難しい症例について詳しく解説します

こんにちは、田口歯科医院です。

今回はインビザラインが適応でない難しい症例(歯並び)について詳しくお話していきます。インビザラインが適応でない場合のオプションなどについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

インビザライン矯正とは?

インビザライン

インビザラインはアメリカで開発されたマウスピース型の歯科矯正方法です。患者様専用に作成した0.5mmほどの薄いマウスピースを自宅で装着して頂くことで徐々に歯を動かしていきます。

インビザライン矯正は日々進化しており、従来のマウスピースよりも幅広い症例(歯並び)に対応できるようになってきていますが、実はまだ歯並びによっては適応でないケースがあるのも事実です。

詳しい症例については次の項目で詳しく後説明していきますね。

インビザライン矯正ができない難しい症例

インビザライン 難しい症例

ここではインビザライン矯正が適応しない難しい歯並びやお口の状態ををご紹介していきます。ここで説明しているのはよくあるケースで、お口の状態によってはこれ以外でも適応できないケースがありますので理解しておきましょう。

重度の歯周病

歯周病とは、お口の中にいる歯周病菌により歯茎が炎症を起こし、進行していくと最終的には歯を支えている骨を溶かしていき歯が抜けてしまう病気です。

日本人の歯を失う原因の一位でもある歯周病は、どんなに歯が健康でも歯周病が進むことで根っこから歯が抜けてしまう怖い病気なのです。

歯周病にも段階があり、軽度の歯周病であれば適切なクリーニングとホームケアをしっかりと行っていれば、問題なくインビザライン矯正を進められます。

しかし、重度の歯周病になってしまうと、先ほども説明したように歯を支えている骨が溶け歯がグラグラと動いてしまうため、歯に一定の力をかけて歯を動かしていく矯正治療を行うことにより、歯が抜けてしまう恐れがあります。

これは、インビザライン矯正に限らずどんな矯正治療も行うことが出来ません。歯周病にかかっている人は、まず歯科医院で治療を受けてから矯正治療を始めましょう。

歯周病を予防するには適切なケアが一番です!矯正治療を考えている人は、歯周病にかからないように普段のケアをしっかりと行い、定期的に歯科医院でクリーニングを受けるようにしましょう。

重度の叢生(そうせい)

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叢生(そうせい)とは、歯がデコボコに生えてしまっている歯並びのことを言います。

乱杭歯(らんぐいば)とも呼ばれ、顎が小さいことで歯が一列に並びきれずに重なって生えてしまったり、元の位置から大幅にずれて生えてしまうのです。

よく「八重歯」と言われる、犬歯が前に飛び出て目立ってしまうのも叢生の一つで、顎の小さい日本人は叢生になりやすい傾向にあります。

重度の叢生の場合は元の位置から歯並びが大幅にずれていることが多いため、歯を動かす距離が大きくインビザライン矯正には適応しないケースがあります。

特に重度の叢生の方は、歯を並べるスペースが無いために抜歯が必要になることが多いため、その分さらに歯を動かす必要があるのも理由の一つです。

重度の叢生の場合は、ワイヤー矯正がおすすめなこともありますので目立ちにくいワイヤー矯正を選ぶなど歯科医院の先生に相談してみましょう。

叢生のためにインビザライン矯正が適応ではないからといって、矯正治療を諦めてしまうのはおすすめしません。

叢生の歯並びの場合は、歯が重なっていることが多く上手く歯ブラシの毛先が当たらないことから磨き残しが多くなり、歯並びがキレイな人と比べて虫歯や歯周病にかかるリスクがとても高くなります。

歯周病にかかっている人の多くが、叢生の歯並びであることからも早めに矯正治療をすることをおすすめします。

抜歯の数が多い

インビザライン 費用

先ほど話した叢生のように、矯正治療を始めるにあたり歯を並べるスペースが無い場合は「抜歯」が必要になるケースがあります。

抜歯の数が多ければ多いほど、抜いたところのスペース分大きく歯を動かす必要があるためインビザラインの適応にならないことがあります。

その場合はインビザライン矯正とワイヤー矯正を併用して治療を進めていくか、ワイヤー矯正で治療を進めていくことになります。

抜歯が必要になるかは、矯正の医師の判断になりますので歯科医院で相談してみましょう。

ちなみに当院では、抜歯をなるべくしない「非抜歯矯正」をおすすめしております。他院で抜歯が必要だといわれたケースでも、一度当院でご相談ください。

重度の受け口や出っ歯

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骨格的に大幅に上の歯が前に出てしまっている上顎前突(出っ歯)や下の歯が前に出てしまっている下顎前突(受け口)は、歯を動かすインビザラインでは治療することは出来ません。

歯並び自体をキレイにすることは可能ですが。問題の受け口や出っ歯は治すことが出来ないためです。

このように骨格から問題のある場合はインビザラインなどの矯正治療では治せないケースがほとんどで、場合によっては外科手術が必要になります。

外科手術の場合は、顎の骨を切断した上で矯正治療を行っていく方法がありますが、このような治療が必要なケースでは保険適応になる場合もありますので、まずは歯科医院で相談しましょう。

インプラントが多数入っている方

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歯を失ってしまった部分の顎の骨に、スクリュー型の土台を埋め込みその上に人工の歯を被せるインプラントですが、このインプラントが多数入っている場合もインビザラインが出来ません。

インプラントは通常の歯と違い、力を加えて徐々に動いていくということが出来ません。

少し詳しくお話すると、通常私たちの歯が埋まっている根っこの周りには薄い「歯根膜」という膜が存在します。この膜は外からの刺激や力が加わった時のセンサーの役割を果たしてくれます。

歯に力がグッと加わった場合には、その力を開放するために歯の周りの骨を少しずつ破壊しながらその後再び再生を繰り返します。

これが矯正によって歯が動く仕組みなのですが、インプラントの周りには歯根膜が存在しないため、インプラントが埋まっている部分の歯は矯正で動かすことが出来ません。

インプラントの入っている位置にもよりますが、ワイヤー矯正であれば治療が進められるケースもありますので、歯科医院で相談してみましょう。

インプラントと矯正どちらも検討している場合も、どちらから始めたらいいのかまず相談してみてください。

その他

以上でご紹介した他にも、咬合圧(噛む力)が強すぎる場合や、骨格に問題がある場合重度の顎関節症などの場合にもインビザライン矯正が行えない場合があります。

ただ、症状の程度によっては適応になるケースもありますので、まずは矯正治療をしている歯科医院で相談してみましょう。

問題が見つかった場合でも治療によっては、その後インビザライン矯正を行える場合もあります。

<インビザラインが出来ないケース>

  • ・重度の歯周病
  • ・重度の叢生
  • ・抜歯の数が多い
  • ・重度の受け口や出っ歯
  • ・インプラントが入っている
  • ・咬合圧が強すぎる場合
  • ・骨格に問題がある
  • ・重度の顎関節症

 

インビザラインが適応でない場合の治療法は?

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インビザライン矯正が適応でない…と落ち込んでいる方、他の矯正方法はたくさんありますのでご安心下さい。こちらで詳しくご紹介していきます。

白い器具を使ったワイヤー矯正

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最近では目立たない白い器具を使ったワイヤー矯正や裏側矯正など目立たないワイヤー矯正が主流になってきているので、見た目のストレスが少なく治療出来るようになりました。

ワイヤー矯正は直接歯に固定するため、取り外しが出来ないのでしっかりとホームケアを行う必要がありますが、マウスピースの管理などがないため、日々の管理についてはワイヤー矯正の方が楽であるというメリットもあります。

当院のワイヤー矯正でも、目立ちにくい矯正を心がけているため前歯の部分には白い器具を使用しています。話している時も銀色の矯正器具が見えづらいので、見た目のストレスが軽減されると大変人気の高い矯正方法です。

インビザライン矯正が出来ないからといって、落ち込んでいる方もぜひ当院で一度ご相談くださいね。

裏側矯正

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最近ではワイヤー矯正でも歯の裏側に矯正器具を固定する「裏側矯正」というものが出てきました。その名前の通りに矯正器具が歯の裏側にくることから、矯正をしていることがバレにくいのが特徴です。

しかし、裏側矯正は通常の表側矯正に比べて費用が高いことや、器具の装着が難しいのです。

そのため、取り扱っている歯科医院が少ないこと、歯の裏側なのでお手入れがしにくく虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうことから、当院では表側矯正やマウスピース矯正をおすすめしています。

インビザラインとワイヤー矯正の併用

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インビザラインのみの治療が難しい場合は、インビザラインとワイヤー矯正を併用した治療も可能です。

歯を大幅に動かさなければいけない時期にはワイヤー矯正で歯を並べ、ある程度並んできたら細かい歯並びの矯正をインビザラインのマウスピースで行うものです。

この方法であれば、ワイヤーをつける期間はありますが通常よりも短い期間で済み、あとは目立たないマウスピースで治療を進めていくので見た目のストレスもワイヤー矯正のみよりは少なくて済みますし、確実にキレイな歯並びに出来るのでおすすめです!

ただ、インビザラインのみを行っている歯科医院などは対応していない場合もありますので事前に歯科医院で相談するようにしましょう。

認定医によるインビザライン矯正がおすすめ

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インビザライン矯正が適応かそうでないかの判断には医師の技術も大きく関わっています。

インビザラインの経験が浅い医師と経験豊富な医師では対応できる症例の数も違いますし、より質の高い治療が受けられます。

そこで、一つの判断基準になるのが日本歯科矯正学会の「認定医」が矯正治療を行っている歯科医院を選ぶことです。

認定医は矯正歯科を取り扱う医療機関で5年以上の臨床経験を有することや、学会発表などを行い厳しい試験に合格した者しかなることができません。

日本国内の歯科医師の中でも3%という割合でしかいない矯正歯科のエキスパート!

比較的難しい症例にも対応できる技術を持つ認定医がいる歯科医院であれば、他でインビザライン矯正は難しいと言われたケースでも対応してくれることがあります。

一つの歯科医院に決めずにいくつか認定医のいる歯科医院で相談して、自分にあった医院を選びましょう。

 

当院のインビザライン矯正について

田口歯科医院 インビザライン

認定医による矯正治療

当院のインビザライン矯正は、日本矯正歯科学会の「認定医」が担当しております。豊富な実績と経験があるためインビザラインでは難しいとされていた症例も出来るだけ対応させて頂いております。

また、治療期間が長引く原因になる抜歯をなるべくしない「非抜歯矯正」を出来るだけ心がけております。他院で抜歯が必要と言われたケースも一度当院にてご相談下さい。

インビザラインが適応出来ない場合

また、歯並びによってインビザラインのみの治療が適応ではないケースの場合もいくつかオプションを用意させて頂いております。

・前歯部分が白いワイヤー矯正


前歯に白い器具を使った目立ちにくいワイヤー矯正をおすすめしております。銀色の器具が見えにくいため、比較的負担なく治療を進めていただけると思います。

・MTM(部分矯正)をしてからインビザライン 


部分的に歯並びが悪い場合は、その部分をワイヤーを使った部分矯正(MTM)を行い、その後インビザラインで歯並びを整えていく場合もあります。

・ワイヤー矯正とインビザラインの併用


インビザラインだけでは全体の歯の矯正が難しい場合は、最初に全体をワイヤー矯正で整えたあと、細かい歯並びの調整をインビザラインで行っていきます。全体的な歯並びの問題がある方でも問題なく矯正治療を進めていけます。

当院では、インビザライン矯正を行うどの患者様にも部分的にワイヤーをつける可能性があることをご説明させて頂いております。美しく正しい噛み合わせにするためにもワイヤーを装着したケースが多いためです。

負担の少ない価格設定と支払い方法

インビザラインの費用については、患者様の負担が少しでも少なくなるよう一般的な相場よりも低めに設定させて頂いております。

<当院のインビザライン費用>

初診料・相談料 0円
インビザライン1(前歯のみ、治療後の後戻り) 200,000円〜
インビザライン2(1より歯並びが悪い場合) 400,000円〜
インビザライン3(上下顎の全体) 700,000円〜
管理料(調整量) 5000円
保定装置料 矯正費用に含まれています(0円)
精密検査料(検査診断料) 30,000円


費用の支払い方法としても無利子の院内分割に対応しておりますので、一括で大きな金額を支払う必要がないためストレスなくインビザライン矯正を始めていただけると思います。

他にも家族割引などのオプションを用意しておりますので、気軽に矯正についてご相談して下さい。

当院の矯正治療についてはこちらから

まとめ

・インビザライン矯正が出来ない症例もある
・重度の歯周病、叢生、受け口、出っ歯、抜歯、骨格に問題がある方はインビザラインが難しい
・インビザラインが難しい場合はワイヤー矯正と併用することも

世界中から様々な症例が集まっていることによって、日々進歩しているインビザライン矯正ですが難しい症例があるのも事実です。

インビザラインが適応できるかどうかは矯正を担当する医師の技術にもよりますので、まずは矯正を取り扱っている歯科医院の無料カウンセリングを受けてみましょう。

もしインビザライン矯正が出来なくても、今では目立たないワイヤー矯正などのオプションが豊富にあります。自分にあった矯正方法で治療を進めていきましょうね!