トピックスTOPICS

インプラントのCT検査で放射線による被ばくの心配は?できない人はいる?

インプラント治療ではCT検査は必要不可欠

インプラントの事前検査では、CT検査が必要です。CTはだいぶ浸透してきましたが、中には「被ばくの可能性は?」と心配される方もいらっしゃいます。

特に持病のある方や、妊娠されている方などは気になりますよね。

そこで、ここではCT検査について、詳しくご紹介します。

 

1.CT検査とは

CTとは撮影したデータをコンピュータにて処理し、断層画像にする機械です。

レントゲン撮影では2次元的な平面画像しか撮影できませんが、CTでは立体的な3次元画像を撮影することができます。

事前のCT検査によってお口の状態を把握し、インプラントを埋入する正確な位置や角度埋入するインプラントの長さなどを決定します。そのため、インプラント治療にはCTは必要不可欠なのです。

 

2.歯科用CT撮影の放射線量

歯科で使うのは、歯科専用のCTの機械です。歯科では撮影範囲がかなり小さいため放射線量も少なく、通常の医療用CTの1/20〜1/40程度です。

放射線量の単位をmSv(ミリシーベルト)といいますが、数字で表すと歯科用CTの放射線量は1枚撮影するのに0.1〜0.2mSv。さらにお口のレントゲン撮影では0.03〜0.01mSvとなります。

 

2-1.どのくらいの放射線量だと健康被害がある?

歯科で使う放射線はどのくらいの量があるの?

「数字だけ聞いてもよく分からない」という方のために、私達が日常生活でどれくらい放射線を浴びているのかに例えてご説明しますね。

そうなんです。私達は日常生活の中で、普通に微量の放射線を浴びながら生活しているのです。放射線は大気中にも含まれていますし、にも含まれています。つまり、飲料水や野菜などからも自然と摂取しているのです。

  放射線の量(単位:mSv)
歯科口内撮影 0.01
歯科用レントゲン撮影 0.03
歯科用CT撮影 0.1〜0.2
食べ物・飲み物 0.3
大気中 0.5
胃のレントゲン撮影 0.6
年間1人あたりの自然放射線(世界平均) 2.4
全身CT撮影 6.9
全身被ばく 200〜

表を見ても、誰もが自然に放射線を受けていることが分かります。また、歯科用CTの放射線量がいかに微量であるかも分かりますね。

余談ですが、国や地域によっても浴びる量は異なるそうで、世界平均では年間2.4mSvですが、日本では一人あたり年間1.5 mSv とされています。日本は世界の中でも放射線の影響がとても少ない国なのですね。

 

3.歯科用CT撮影がインプラント治療で必要な理由

  • ・レントゲンでは分からない骨の形状が分かる
  • ・血管や神経を損傷するリスクを回避できる

 

歯科用CT撮影の安全性がお分かりいただけたところで、インプラント治療にはなぜCT検査が必要なのか、もう少し詳しく説明していきますね。

 

3-1.レントゲンでは分からない骨の形状が分かる

CT画像はレントゲン画像とは異なります

CT撮影では骨を立体的に撮影することができます。

たとえばレントゲンの平面撮影では、骨の量が十分あると思われる場所でも、CT撮影をしたら骨の量が一部分少なかったというところまで分かります。実際に、平面では全面的に骨があるように見えてCTで撮影したら骨が尖っていて不足していたという例が報告されています。

もし、これが分からないままにインプラントを入れていたら、しっかりと骨に定着できずに後でトラブルが起こっていたかもしれません。

CTでは、このようなリスクファクターを事前に回避することが可能です。

 

3-2.血管や神経を損傷するリスクを回避できる

インプラント治療はCT検査をすれば安心です

CT撮影では度神経や血管の位置、骨密まで把握することができます。

レントゲンでは平面撮影しかできないので、神経や血管がどう通っているかなどが分かりません。そのため従来のインプラント治療では、神経や血管を傷つけて麻痺大量出血といった深刻なトラブルが度々起こっていました。

しかし、CTの登場によって神経や血管の位置が正確に把握できるようになり、より的確な治療をすることが可能になったのです。

 

3-3.事前の治療計画は成功のカギ

当院のCT機器です

インプラント治療の成功には、事前の計画が何より大切です。

血管や神経の位置は、人によって異なります。たとえば、神経は植物の根のようにいくつも枝分かれしていますが、2〜3本しか枝分かれしていない人もいれば、6〜10本以上も枝分かれしている人もいます。

従来の方法では、治療当日に切って開くまでは神経や血管の位置が分かりませんでした。インプラントを埋入するのも医師の経験と勘に頼るところが大きかったのです。

中には、現在でも依然として従来どおり方法で行っているところもあるようですが、リスクが高いので私はおすすめできません。

事前準備はいくらやっても完璧ということはありません。CTで検査をしてできる限り把握し、万全の計画を立てて治療にあたっています。

 

4.CT撮影に注意が必要な方

CT検査を受ける際には放射線を通さない特殊なエプロンを着用します

CTによる検査はインプラント治療にとって大変重要ですが、中にはCT撮影時に気をつけなければならない方がいます。それは以下のような方です。

  • ・化学療法などで抗がん剤などを使用している方
  • ・妊娠している方

 

抗がん剤などで治療中の方は、内科の担当医によく聞いて判断を仰ぐ必要があります。もしも内科からの了承が得られれば、当院でも治療が可能です。

妊娠中の方に関しては、放射線を防ぐエプロンを着用しますし、お腹から歯は距離があるので万が一にも被ばくの心配はありません。ただ、インプラント治療は期間が長いため、放射線云々に限らず治療が途中で中断になることが考えられます。

そういった場合、安定期に入る前にインプラントを埋入して出産までは固定期間にあてる、あるいは安定期に検査などを済ませておき、出産後落ち着いたらインプラントを埋入するとなど色々と工夫できます。産科の担当医と連携しながら治療を進めることも可能ですので、一度ご相談ください。

 

インプラント治療はCT機器のある歯科医院で受けよう

インプラント治療では、リスクやトラブルを回避するためにCTによる精度の高い検査が必要不可欠と考えています。

もしもインプラント治療を受けるなら、CT機器がある歯科医院を選ぶことをおすすめします。

当院ではCTを導入し、顎の状態インプラント体の埋入位置などをしっかりと診断します。

CTやインプラント治療に対して不安のある方は、お気軽にご相談ください。

当院は群馬県前橋市にあります。お越しの際は高崎インターや前橋南インターからが便利です(下車10分)。

▶当院へのアクセス

 

◆この記事のまとめ
1.CTとは立体的に撮影できる撮影機器
2.骨・神経・血管の位置や角度を詳細に把握できる
3.歯科専用CTの放射線量は日常的な自然放射線量よりも少ない
4.CTでは骨や神経・血管へのトラブルのリスクを回避できる
5.抗がん剤を利用している方や妊娠中の方は注意が必要