
インビザライン矯正は日々進歩しており、さまざまな不正咬合(悪い歯並びや噛み合わせ)に対応できるようになってきています

そこで、下の顎が前に出てきてしまっている受け口いわゆる「しゃくれ」の状態はインビザライン矯正で治療できるのでしょうか?
今回はインビザラインとしゃくれについて詳しくお話ししていきます!
目次
インビザライン矯正でしゃくれ(受け口)は治療できる?

そのため、現在のインビザライン矯正の技術だけでは治療できないことがほとんどなのです。
その理由としては「しゃくれ」の状態は顎の骨の位置に問題があることが多く、歯だけを動かす矯正治療だけでは治らないためです。

もし歯は後ろに動かすことができても噛み合わせに問題が出てきてしまい、その後顎関節症や頭痛など全身の不調につながる恐れもありますので注意して治療を進めていく必要があります

このように顎に重度の問題はある場合には、外科手術を行い顎の位置を変えてから矯正治療を進めていくことがほとんどです。
重度の受け口の方に適応され、とても大掛かりな手術になります。
しかし、軽度の受け口(顎の骨にそこまで問題がなく、単純に下の歯が前に倒れているケース)であればインビザライン矯正だけでも治療が可能なことがあります


しゃくれ(受け口)ってどんな状態?
一般的に受け口(しゃくれ)と呼ばれる状態ですが、歯科では「反対咬合(はんたいこうごう)」「下顎前突(かがくぜんとつ)」と呼ばれています。
そして、この受け口には2つのパターンがあります
下の顎の過度な成長や上の顎の成長が不十分による「骨格性の受け口」と、下の前歯が前方に突出しているなど歯の位置の問題である「歯槽性(しそうせい)の受け口」によるものです。
・顎の成長の問題「骨格性の受け口」 ・歯の位置の問題「歯槽性(しそうせい)の受け口」 |
歯の位置の問題である歯槽性の受け口の場合であればインビザラインをはじめとする矯正治療が適応になります。
しかし、顎に問題がある骨格性の受け口の場合には、顎の手術などが必要になります
ちなみに受け口になってしまう原因にはいくつかあり、遺伝的なものから子供の頃からの癖などによるものなどさまざまです。
<受け口になってしまう原因> ・親が受け口である場合などの遺伝によるもの ・上の前歯が内側に、下の前歯が外側に向かって生えてしまう ・舌で下の顎の前歯を押し出すなど幼少期からのクセによるもの |
インビザラインによる受け口(しゃくれ)の治療方法

受け口の治療では、前に出てしまっている歯列を後ろへと下げていくことが重要になります。
特にインビザライン矯正は歯列全体に均等に全体的に力をかけられるため、歯列を後ろ側へ動かすことを得意としているため受け口(しゃくれ)の治療にも、効果的なのです

下の顎に十分なスペースがある方の場合にはインビザラインのマウスピースを装着することで、 前に出ている歯を無理なく移動させて受け口を改善することが可能です


また、歯が並ぶスペースがない場合には抜歯を必要とすることもありますが、抜歯矯正の場合にはワイヤー矯正と併用になることもあります。
・抜歯によって前に出ている下の歯列を後ろに下げる ・軽度の場合は非抜歯で歯列を後ろに下げる |
受け口の治療を進めていくと、上の歯が前に出てきて下の歯を乗り越える時期があります。
その際には上下の歯が強く当たってしまいかみ合わせが困難になるといったトラブルが起こりやすくなります。
しかし、インビザライン矯正ではマウスピースが歯をカバーしてくれるためクッションのような役割を果たし、痛みやダメージを軽減してくれるので安心して治療を進めることができますよ
受け口(しゃくれ)による悪影響
受け口は矯正治療としてもなかなか大変なケースですが、治療せずにそのままにしておくことでお口や体に悪影響を及ぼしてしまいます。

しかし、下の歯が前に出てしまっている受け口の噛み合わせでものを噛みつづけることで歯肉がさがり歯肉退縮(しにくたいしゅく)が起こってしまったり、歯がぐらぐらになってしまう、歯が欠けてしまうなどの悪影響を引き起こしやすくなります。
また歯並びが悪いために、正しい位置でまっすぐに噛めず、顎をずらしながら噛むクセがつきやすくなるため骨格的なあごの歪みへと発展してしまう場合があります

顎関節症などにもなりやすくなるので、子供の時など早期に治療を始めていくのがベストです

インビザラインだけでは治療できない場合
インビザライン矯正だけでは治療が難しい場合も多く、その場合はワイヤーを使ったワイヤー矯正になることや、併用になるケースも多いです。
また、矯正治療だけでは改善が難しい場合やには、外科矯正治療をしてからの矯正治療になることもあります。
外科手術では、「下顎骨切り術(セットバック法)」という施術方法で、下顎の骨切りを行い、後方へスライドさせ顎の位置を修正していきます
しゃくれで悩んでいる方はまず歯科医院に相談しましょう
受け口(しゃくれ)の状態は、噛み合わせなど機能的な問題もですが、他の歯並びよりもお顔の印象に大きく影響を与えるため審美的にも悩まれる方が多くいらっしゃいます
もちろん全ての方がインビザライン矯正の適応ではありませんが、まずは歯科医院で相談してください
もちろん、できるだけインビザライン矯正をする方向で治療方法を考えていきますが、他にも目立たない矯正方法などその人にあった治療方法をご提案させていただきます

当院のインビザライン矯正
当院のインビザライン矯正は、国内の歯科医師の中でも約3%しかいない日本歯科矯正学会の「認定医」が担当しており、質の高いインビザライン矯正を提供しております
また、インビザラインだけでなく目立たないワイヤー矯正や、小児矯正にも対応していますので、矯正治療を考えている方はお気軽にご相談ください!
<当院のインビザライン費用>
初診料・相談料 | 0円 |
インビザライン1(前歯のみ、治療後の後戻り) | 200,000円〜 |
インビザライン2(1より歯並びが悪い場合) | 400,000円〜 |
インビザライン3(上下顎の全体) | 700,000円〜 |
管理料(調整量) | 5000円 |
保定装置料 | 矯正費用に含まれています(0円) |
精密検査料(検査診断料) | 30,000円 |
また費用の面でも、出来るだけ余計な費用を抑えた価格設定になっており、無利子での院内分割支払いにも対応しております
家族割りなどお得な制度も用意しておりますので、ぜひご検討してみて下さい
当院では、歯科医師・矯正医師・歯科衛生士が一丸となって歯や歯ぐきの健康を守っていきます
矯正中も歯周病や虫歯にならないように、しっかりとケア、診察させていただきますので安心して通って下さいね!
まとめ
今回はインビザライン矯正としゃくれ(受け口)の治療についてお話ししていきましたが、受け口は矯正治療の中でも大変なケースになります。
歯の位置の問題であればインビザライン矯正でも治療は可能でありますが、ワイヤー矯正や抜歯が必要になるケースがあります
また、骨格の問題である場合にはインビザラインなどの矯正だけでは治療が困難なので外科的な手術をする必要があります。
まずはご自身がどのケースになるのか歯科医師に診てもらうようにしましょう
当院でも矯正の無料相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください
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参考:日本歯科矯正学会