トピックスTOPICS

知っておくべきインプラントの安全性とリスク!

インプラントの知名度はだいぶ浸透していますが、一方で安全性に不安を持つ方もいらっしゃいます。

特に埋入する場所が顔ということもあり、なんとなくためらってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは、インプラント治療の経験豊富な歯科医師が、インプラントの安全性とリスクをしっかりとお伝えします。良い面だけでなくデメリットやリスクも押さえておくことで、検討材料になるでしょう。

 

インプラントの人体への安全性

まずは、安心していただくために、インプラントの安全性についてご説明します。

 

インプラントの材料

インプラントの主な材料はチタンです。チタンは金属でありながら、骨となじみやすく、金属アレルギーの可能性も極めて低い材料です。接着するというよりは骨がチタンを取り込んで一つになってしまうイメージというと分かりやすいでしょう。

 

インプラントの寿命

インプラントの寿命は生存率で表されます。インプラントを埋入してから5〜10年後の生存率は約9割です。つまり、埋入したほとんどの人が、何の支障もなく使えているということです。

インターネットではインプラントのトラブル例なども見かけますが、それは日本にインプラントが導入された初期の頃の治療例が多いと思われます。

インプラントが日本に最初に導入されたのは1965年。当時は医師の間でも治療法がよく分かっておらず、チタンも使われていませんでした。そのためトラブルも多く報告されていましたが、現在のようにチタンが使われるようになった1983年以降は、安全性の高いインプラントに切り替わったのです。

現在は医師のインプラント治療に対する意識も高まっており、まだあまり治療技術も分かっていなかった頃のようなことはほとんどないといえます。
※現在でも1983年以前のインプラントを問題なく使っている方もいます。

 

インプラント以外の治療法との比較

入れ歯とブリッジは健康な歯に負担をかけます

歯がなくなった際の治療法としては、インプラントの他に入れ歯やブリッジなどがあります。インプラントと入れ歯、ブリッジの安全性などを比較してみました。

  インプラント 入れ歯 ブリッジ
他の歯への安全性
(他の歯にフックをかける)

(他の歯を支えにする)
噛む力 落ちない 天然歯の半分以下 ほぼ変わらないが過度な負担はNG
寿命 半永久的 5〜6年 7〜8年

 

入れ歯やブリッジは健康な他の歯を支えにする治療法です。そのため、支えとなる歯には余分な力が加わって、ダメージを受けます。経年劣化加齢によって歯茎や他の歯の状態が変われば、作り直す必要もあります。

その点、インプラントは安定性が高く、他の歯にもダメージを与えません。しっかりとケアをすれば、半永久的に使えるものです。

 

インプラント手術の安全性

インプラント手術の規模は小さいものです

インプラントの手術は、手術と言っても大げさなものではなく、基本的には抜歯と同程度です。

ただし、出血を伴うためリスクがゼロであるとはいえません。

ですので、治療を始める前には十分な精密検査をし、体全体の状態なども考慮に入れて治療を進めていきます。

 

手術へのリスクが高い方

手術へのリスクが高い方は、以下のような方です。

  • ・糖尿病や高血圧などの全身疾患がある
  • ・血液をサラサラにする薬を飲んでいる方
  • ・骨の厚みや量に問題がある
  • ・妊娠している方
  • ・タバコを吸う方

 

上記で一つでも当てはまることがある方は、手術中の出血の問題や、骨とインプラントの結合に問題があると予測されます。

だからといって、「できない」ということではありません。詳しく検査をし、内科の先生などと連携を取ってインプラントができるかどうかをお調べします。

 

インプラント治療後のリスク

インプラント治療後のリスクは主にインプラント周囲炎です

治療後のリスクとして高いのは、インプラントがグラグラしたり、抜け落ちてしまったりすることです。

原因としては大きく以下の3つが考えられます。

  • ・インプラント周囲炎
  • ・手術中の細菌感染
  • ・検査不足

 

一つずつ説明していきますね。

 

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラントの周辺組織がかかる歯周病のことです。

インプラントを埋入した後のメンテナンスが不足していると、歯周病が進行して骨を溶かし、インプラントがグラついたり脱落してしまったりします。

 

手術中の細菌感染

手術中に細菌が入ってしまうと、感染して炎症を起こし、治療後にインプラントが抜け落ちてしまうことがあります。

 

検査不足

事前の精密検査を十分にしないまま、安易にインプラントを埋入してしまうと、適応せずにインプラントが脱落してしまうことがあります。

インプラント治療に適しているかどうかを見極める事前の検査は、とても重要です。

特に、特別な措置や配慮が必要な方に対しては、然るべき対応をしなければなりません。

 

安全なインプラント治療が受けられる歯科医院選びのポイント

インプラントを安全に埋入し、埋入した後も問題なく使い続けるには、歯科医院選びがなにより重要です。歯科医院選びのポイントは、以下の3つです。

  • ・設備や感染対策がしっかりしている
  • ・インプラント技術に精通した医師がいる
  • ・治療後のアフターケアがしっかりしている

 

設備や感染対策がしっかりしている

インプラントを安全に埋め込むためには、CTによる検査が必要です。

CT機器を導入しているかどうかは、その歯科医院の安全性を知る上で一つの目安になります。

また、感染対策をしっかりしているかどうかも重要です。患者さんに触れるものは基本的に使い捨てにしているか、患者さんごとに使う専用機器は、常に滅菌・殺菌されているかなどを調べましょう。

▶当院の設備

▶当院の感染対策

 

インプラント技術に精通した医師がいる

現在のところ、歯科医師の免許があればインプラント治療はできます。

しかしながら、インプラント治療は専門的で高度な技術が必要であり、豊富な実践経験があれば様々な症状に対応することが可能です。

歯科医院のホームページなどで以下のことを確認しましょう。

  • ・インプラント専門医やインプラント認定医が在籍している
  • ・インプラント関連の学会に所属している

 

治療後のアフターケアがしっかりしている

インプラントは、治療したらそれでおしまいではありません。埋入後も毎日の歯みがきをしっかりとする他、定期検診を受ける必要があります。

定期検診では、口内細菌の量を測ったり、専門的なクリーニングを行ったりする他、インプラントの具合を確かめ、不具合があれば早期治療をします。

基本的に、治療後のアフターケアについて説明がない歯科医院は、注意したほうが良いでしょう。

 

インプラントは安全な治療法です

インプラントは比較的安全な治療法です

現在では新しい治療法やインプラントが年々開発され、比較的安全な治療法です。

しかし、リスクがゼロであるとはいえません。しっかりとリスクを把握した上で、納得して治療を受けましょう

不安や疑問点などがあれば、お気軽にご相談ください。

◆この記事のまとめ
1. インプラントの材料は安全なチタン
2. インプラントは生存率の高い安全な治療法
3. 入れ歯やブリッジと違い他の歯に悪影響を及ぼさない
4. 全身疾患や妊娠中の方などリスクの高い方もいる
5. 治療後はインプラント周囲炎や細菌感染などのリスクも
6. 安全なインプラント治療を受けるには歯科医院選びが重要