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インプラントとブリッジをしている人の割合は?どちらを選ぶべき?

いくらインプラントは快適だと聞いても、周りの人の多くがブリッジをしている場合、「本当はブリッジとインプラント、どっちがいいのだろうか?」「インプラントとブリッジをしている人の割合はどのくらいだろうか?」「やっている割合が多いほうがやっぱりいい治療法なのでは?」と疑問を持ちますね。

そこで今回は、インプラントにしている人とブリッジをしている人の割合を、厚生労働省の資料をもとにご紹介します。

参考にしたのは厚生労働省の平成28年歯科疾患実態調査結果の概要です。

▶平成28年歯科疾患実態調査結果の概要

 

ブリッジをしている人の割合

ブリッジをしている人は、一番多い年代で50.9%です。歯を失った人の約半数が、ブリッジをしていることになります。

 

年齢別では60代がピーク

ブリッジをしているもっとも多い年代は65〜69歳で50.9%、次いで70〜74歳の47.9%、55〜59歳の46.9%となります。

相対的に見てみると、50歳を越えたあたりから多くなり、60代がもっともピークで85歳以上でも36.8%となっています。

 

インプラント治療をしている人の割合

次にインプラントですが、インプラントしている人が一番多い年代で4.6%。ブリッジに比べるとかなり低いことがわかります。

 

年齢別では60代がもっとも多い

インプラントの場合も、もっとも多いのが65〜69歳で4.6%、次いで多いのが70〜74歳の3.7%です。インプラントをしている年代は40歳を越えてからとなっており、20代から増え始めるブリッジと比較すると、中高年以降がするものという概念が一般的なようです。

 

歯を失った時の考え方

歯を失った時の治療としては、ブリッジ、入れ歯、インプラントが主な選択となり、それぞれ治療方法や考え方が異なります。

 

ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を削って連なる被せものをすることです。両隣の歯が支えとなり、失った歯の部分にイミテーションの歯を置いてカバーする形になります。

しかし、両隣の健康なを削るので、削られた歯の強度は年々弱くなり、虫歯にもなりやすくなります。もしも両隣の歯が虫歯になった場合や、強度が弱くなって支えられなくなった場合は、ブリッジは成立しなくなります。

では、なぜブリッジを選択する方の割合が多いかというと、ブリッジは保険が使えて治療も簡単だからです。また、インプラントのように専門的なスキルが必要ないことから、一般的な歯科医院でできるということも選ばれやすい理由です。

ブリッジはポンティック(イミテーションの歯)と歯ぐきの間に汚れが溜まりやすいので、日頃からスーパーフロスや歯ブラシでの入念なケアが必要です。

ブリッジが使えなくなったら、最終的にはインプラントか入れ歯を選ぶことになるでしょう。それに、両隣の歯が失った歯の分までかかる力を負担するため、強度が弱くなるリスクは高いです。


 

入れ歯

入れ歯はブリッジと並んで失った歯の治療法として、選択する方が多い方法です。

ただし、入れ歯は健康な両隣の歯にフックをひっかけて使うため、フックをかける方の歯はどうしても弱くなります。

材料を選ばなければ健康保険が使えますが、グラつきやフックによる違和感があり、外れやすいという難点もあります。

また、噛む力が弱く味も感じられなくなることもあるため、歯を失う前と同じような食生活は送れなくなる可能性が高いです。

経年劣化や歯ぐき下がりで合わなくなるので、そのたびに作り直しも必要です。

 

インプラント

インプラントは失った歯の部分の骨に直接穴をあけ、人工歯根を埋めてその上からクラウン(人工歯冠)を被せる方法です。

日本ではブリッジ、入れ歯に比べるとその歴史はまだ浅く、選択する人が少ない一因となっています。

治療には外科手術が必要なので敬遠する方も多いですが、手術と言っても大げさなものでなく、抜歯と同じくらいの規模です。

インプラントの安定性はピカイチで、半永久的に使える他、他の2つにはない保証もついています。

つまり、初期費用はかかるものの、一度入れてしまえば長くもつというのがインプラントの特徴です。

※骨量が不足している場合は造骨治療が必要となり、やや大がかりになる可能性があります。

▶当院のインプラント

 

それぞれのメリット・デメリットを比較

では、ブリッジ・インプラント・入れ歯のメリットとデメリットを比較してみましょう。

  ブリッジ 入れ歯 インプラント
治療法 健康な歯2本を削って被せる 他の歯2本にフックをかける 骨に穴をあけて埋め込む
他の歯への影響 健康な他の2本の歯の強度を弱める 健康な他の歯や粘膜にダメージを与えることがある 他の歯への影響はない
違和感 違和感がややある 違和感がある 違和感はない
見た目 やや自然 口をあけるとフックが見える 他の歯と変わらないほど自然
安定性 やや安定性がある グラつきや突然外れることがある 安定性がある
噛む力 やや弱まる 半分以下に弱まる 強い
お手入れ 日頃のお手入れ(歯ブラシ+スーパーフロス)と定期的なチェック 日頃のお手入れ(専用洗浄剤の使用)と定期的なチェック 日頃のお手入れ(ブラッシング)と定期的なチェック
耐久年数 7〜8年(作り直しが必要) 5〜6年(作り直しが必要) 半永久的(基本的に作り直しは不要)
治療費の相場 保険診療の場合は2万円〜
自費診療の場合は25万円〜
保険診療の場合は10万円〜、自費診療の場合は25万円〜 自費診療のみ、30万円〜
治療期間 1日 1〜2日 半年〜

※価格はあくまでも相場です。特に自費診療の場合は、使う材料によって左右されます。
※インプラントの場合は取り扱うメーカーによっても各クリニックで異なります。

表を見ても分かるように、ブリッジや入れ歯比較的手軽に治療ができ、1回の治療費も安く済みます。ただ、耐久性が短いため歯ぐき下がりや虫歯などでダメになると、何回か作り直す必要が出てきます。より自然な見た目と強度を望むなら自費診療となりますが、作り直すとなると保証がないので、費用は同じだけかかることになります。

インプラントの場合は外科手術を伴うので、1回の治療費は他と比べて高額になりますが、しっかりとケアを続ければ作り直す必要がないことや、噛む力が強いので元の歯と同等か、それ以上にものを美味しく食べられるというメリットがあります。

つまり、長い目で考えれば再治療の必要がなく、安定性もあるインプラントは、コスパがいいということですね。


ただし、インプラントはインプラント周囲炎になりやすいので、日頃からの歯みがきは必須です。


 

インプラントとブリッジの割合のまとめ

ブリッジは手軽に治療できるので、選択する方も多いですが、耐久年数や他の歯への影響を考えるとインプラントは良い選択肢といえます。

また、何でも美味しく食べられるというのも大きな魅力ですね。

◆この記事のまとめ
1. ブリッジの割合は約50%
2. インプラントの割合は約5%
3. ブリッジ・入れ歯は保険がきき安価だが、耐久性が低く残存歯への影響も大きい
4. インプラントはやや高額だが安定性があり半永久的に使える
5. ブリッジ・入れ歯は歯ぐき下がりや経年劣化により合わなくなってくる
6. インプラントは独立した1本なので合わなくなることがない