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抜歯後のインプラント治療の期間や方法を詳しく解説!

事故や歯周病などで抜歯した後にインプラントを入れる時、どのくらい間をあけていても大丈夫なのか、どんな方法があるのかなどを知らないと不安ですね。

抜歯は一般的な歯医者さんでも行なえますが、インプラントはインプラントを専門に行っている歯医者さんでないと行えません。

そのため、他院で抜歯された方は、インプラントの歯医者さんにどんなタイミングで行こうかと迷う方も多いようです。

そこで、ここでは抜歯後のインプラント治療について、詳しく解説していきます。

 

抜歯後はすぐにインプラントを入れたほうがいいの?

抜歯したらすぐにインプラントをしたほうがいいのではないか?と思う方が多いのですが、インプラントを埋入するには以下のようなポイントで見定めます。

 

骨の厚みによる

インプラントを埋入するには、ある程度の骨の厚みが必要です。そのため、骨の厚みがあるかないかで判断されます。

通常は、抜歯後の粘膜や骨が治るまで待ってから、インプラントを埋入します。

抜歯後に粘膜や骨が治癒するまでの期間:約3〜8ヶ月

 

抜歯した場所による

もうひとつは、抜歯した場所です。奥歯などは骨の厚みが十分なことが多いので、粘膜や奥歯が自然に治るのを待ってからインプラントを埋入できます。

しかし、歯周病などで抜歯した場合、病巣が大きく歯の根にがたまっていることがあります。そういった時には根管治療をしてから粘膜や骨の治癒を待ち、インプラント治療をすることになります。

一方、上の前歯は元々骨が薄いため、あまりに期間をあけすぎると骨が吸収して足りなくなり、造骨治療が必要になります。骨吸収を抑えるために抜歯後即時埋入法(後述)が選択されることもあります。

ただし、歯は様々な状況や要因が重なっていることがほとんどです。単に場所だけでは決められないので、インプラントの担当医の説明をよく聞きましょう。

 

抜歯後のインプラント治療の方法

抜歯後のインプラント埋入は1回法と2回法があります

抜歯後のインプラント治療には、大きく2つあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを説明していきます。

 

一般的な方法(2回法)

一般的な方法は、2回にわけて行うものです。抜歯が1回目、インプラント治療が2回目というわけです。抜歯したあとの傷口がある程度回復してから、インプラントを埋入します。

抜歯後からインプラント埋入まで:約3〜8ヶ月

 

2回法のメリット

  • ▼インプラントが固定・結合しやすい、長持ちする

 

抜歯した場所の粘膜や骨がきちんと治ってからインプラントを埋入するので、インプラントを理想の位置に埋めやすいのがメリットです。

また、インプラントの土台がしっかりとして固定・結合しやすく長持ちするということもあります。

 

2回法のデメリット

  • ▼治療期間が長く、通院回数も多い

 

デメリットは傷口が治るまでの期間を置かなければならないということです。

また、麻酔注射などは、抜歯とインプラント治療の2回しなければなりません。

 

抜歯即時埋入法(1回法)

抜歯した同日にインプラントを埋入する方法です。同日に埋入できるので時間を短縮できるというメリットはありますが、以下のような条件が揃っていないとできません。

  • ・十分な骨の厚みがある
  • ・歯周病にかかっていない

 

1回法のメリット

  • ▼時間を短縮でき、費用を抑えられる

 

1回の手術で済むので時間を短縮でき、費用も1回分で済みます。

 

1回法のデメリット

  • ▼骨とインプラントが結合しないリスク、細菌感染のリスクがある

 

1回法は時間と費用を抑えられる代わりに、インプラントと骨と結合しにくい、脱落するリスクが高いといったデメリットがあります。

また、歯茎の損傷や骨不足により細菌感染のリスクも高まります。

 

一般的な治療法(2回法)の流れ

  • ・抜歯
  • ・抜歯した場所の穴が埋まるまで3〜8ヶ月程度様子を見る
  • ・しっかり治癒したらインプラント手術を行う
  • ・必要に応じて人工骨や自家骨で造骨治療を行う
  • ・3〜5ヶ月程度かけてインプラントと骨を結合させる
  • ・インプラントが埋まっていた歯茎に上部部分を取り付ける
  • ・治療終了
  • ・定期検診

 

インプラントと骨が結合するまでには、一定の期間を要します。その間、前歯の場合は仮歯を、見えない場所なら専用キャップを取り付けます。

また、治療後も6ヶ月に一度程の定期検診が必要です。

 

抜歯即時埋入法(1回法)の流れ

  • ・抜歯
  • ・抜歯した場所の穴を専用ドリルで整える
  • ・必要なら人工骨や自家骨で補填し、インプラントを埋入する
  • ・3〜5ヶ月程度かけてインプラントと骨を結合させる
  • ・インプラントが埋まっていた歯茎に上部部分を取り付ける
  • ・治療終了
  • ・定期検診

 

仮歯やキャップの取り付けは2回法と同じです。1回法の場合はインプラントをしっかりと埋入するために、あらかじめ穴をやや深くあけて人工骨や自家骨で周りを埋める方法がよくとられます。

 

ちょっと待って!こんな抜歯には要注意!

その抜歯、本当に大丈夫?

稀に、インプラントにするために健康な歯を抜くことを勧める歯医者さんがいます。

「歯周ポケットが深いので、この状態で歯を残しておくのはよくない」「ぐらぐらしているから」「歯の根が破損するかも」など色々な理由です。

本当のところは、骨が十分にあるうちに抜歯をしてインプラントを埋めたほうがいいというのが正直な理由だと思うのですが、一歩間違うと抜かなくてもいい歯まで抜歯を勧められます

しかし、しっかりとケアをすればこの先もずっと使える可能性のある歯かもしれません。

歯医者さんによって方針は様々です。もしも健康な歯の抜歯を勧められたら、セカンドオピニオンを利用したり、他院で相談したりしてみましょう。

抜歯した歯はもう元には戻りません。あとから後悔しないように、ご自分が納得してから抜歯するかどうかを決めるのが一番です。

 

抜歯後のインプラント治療は専門医とよく相談しよう

抜歯後のインプラント治療は、抜歯した場所口全体の状態によって適する治療法は異なります。

時間を短縮したいから・手術を1回で済ませたいからなど、安易に選択するのはおすすめできません

インプラント治療の実績と経験が豊富な歯科医院でしっかりと診断してもらい、適切な治療を受けましょう。

◆この記事のまとめ
1. 抜歯後は骨や粘膜が治癒する期間が必要
2. インプラントを埋入するには十分な骨の厚みが必要
3. 2回法は抜歯とインプラント治療の期間があいている
4. 1回法は抜歯と同日にインプラント治療をする
5. 2回法は時間がかかるがしっかりと結合し長持ちしやすい
6. 1回法は費用と時間を抑えられるが結合しにくい・脱落のリスクが高い