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インプラントのケアにおすすめのマウスウォッシュは?

インプラントの治療後、「しっかりとケアしてくださいね」と言われたものの、どんなものを使ってケアすればいいのか分からないという方もいます。

インプラントは毎日の歯磨きが欠かせません。しかし、歯磨きでは十分に落としきれない汚れなどがあります。もちろん、定期検診でも歯科衛生士が徹底的にクリーニングを行います。しかし、定期検診は数ヶ月に1回なので、その間のケアが不安という方もいるでしょう。

そこでおすすめなのがマウスウォッシュなどのケア製品です。ここでは、歯医者さんがインプラント治療後におすすめする、マウスウォッシュやケア製品をご紹介します。

 

目次

インプラントはインプラント周囲炎にかかりやすい

そもそも、インプラントが天然歯よりも丁寧なケアが必要なのは、インプラント周囲炎にかかりやすいからです。

インプラントが埋入されている歯は天然歯と比べて、以下のようなところが違います。

 

歯根膜がない

歯根膜とは、歯と歯槽骨(しそうこつ)をつなぎ止める様々な繊維の総称です。歯ぐきの中の様々な種類の繊維が渾然一体となり、歯根膜を形成しています。

  • 歯根膜の種類
  • ・歯肉線維(しにくせんい)
  • ・歯槽頂線維(しそうちょうせんい)
  • ・水平繊維(すいへいせんい)
  • ・斜走線維(しゃそうせんい)
  • ・根尖線維(こんせんせんい)
  • ・輪走線維(りんそうせんい)
  • ・歯間水平線維(しかんすいへいせんい)
  • ・歯根間線維(しこんかんせんい)

 

天然歯の場合には、骨が収まっている歯槽骨と歯との間に歯根膜があり、クッションの役割をしています。

また、歯に力がかかると歯根膜から自浄液がじんわりと出て汚れを洗い流すという役割もしています。

しかし、インプラントの周りの歯槽骨には、このような働きをしてくれる歯根膜がありません。そのため、細菌がストレートに骨に侵入してしまい、インプラント周囲炎にかかりやすくなってしまうのです。

 

インプラント周囲炎を防ぐにはプラークコントロールが重要

インプラントにしたら、インプラント周囲炎にかからないように注意する必要があります。一度インプラント周囲炎にかかると、骨が溶かされてインプラントが抜けてしまうからです。

インプラント周囲炎の原因となるのは、プラークです。プラークさえ除去できれば、インプラント周囲炎になることはありません。

インプラントが入っている角度やインプラントのは人によって様々です。しかし、歯磨き後に液体のマウスウォッシュを使えば、殺菌力が隅々まで届きます。

 

歯医者さんがすすめるマウスウォッシュ

歯医者さんにはそれぞれ、その歯科医院こだわりのケアグッズが置いてありますね。

ただし、どの歯医者さんにも大抵置いてあるのが、「コンクール」です。

コンクールはインプラント歯科医院に限らず、多くの一般歯科医院でも取り扱っています。

 

コンクールとは

コンクールは1990年に欧米で開発されました。主要成分はグルコン酸クロルヘキシジンという物質で、強い殺菌成分があります。細菌を破壊し、細菌の繁殖を12時間抑えることができる、優れた物質です。

コンクールにはマウスウォッシュの他、ジェルなどのシリーズがあり、歯科医院でなくてもインターネット通販で手に入れることができます。

 

マウスウォッシュなら「コンクールF」

コンクールFは、インプラントをしている方に特におすすめしたいケア製品です。毎日朝晩の歯磨き後に仕上げとして使えば、1日中殺菌・抗菌効果が続きます。

  • コンクールFの特徴
  • ・主成分はグルコン酸クロルヘキシジン
  • ・液体なので隅々まで浸透する
  • ・殺菌成分は12時間持続する
  • ・マイルドな使い心地でピリピリしない
  • ・水25ミリに対し5滴ほどなのでコスパが良い
  • ・入れ歯のつけ置きにも使える
  • ・天然歯にも使える
  • ・子どもも使えるので家族中で使用できる

 

コンクールFは殺菌効果が高いので、就寝中に細菌が繁殖するのを防ぎます。また、刺激が少ないので炎症がある場合でも穏やかに使うことができます。

 

お口全体の虫歯や歯周病予防に「コンクールジェルコートF」

コンクールジェルコートF は、虫歯や歯周病を予防するジェル歯磨きです。フッ素が歯をコーティングして虫歯や歯周病から守るため、口の中のプラークからインプラントに感染するリスクを低くします。

  • コンクールジェルコートFの特徴
  • ・主成分は塩酸クロルヘキシジン
  • ・フッ素で歯をコーティングし、再石灰化を促す
  • ・発泡剤・研磨剤フリー
  • ・高い殺菌力
  • ・「ポリリン酸ナトリウム」配合でホワイトニング効果も

 

インプラント治療後の健康な口内に使えば、口内全体の健康を維持することができるでしょう。

 

長く磨ける「コンクールジェルコートIP」

コンクールジェルコートIP は、歯磨き用のジェルです。通常の歯磨き粉は、泡が垂れてきたりして長い時間歯を磨くことができません。その点ジェルの歯みがきは泡立ちがないので、じっくりと時間をかけて磨くことができます。

  • コンクールジェルコートIPの特徴
  • ・主成分は塩酸クロルヘキシジン
  • ・発泡剤・研磨剤フリー
  • ・フッ素無配合
  • ・高い殺菌力
  • ・歯肉活性成分「OIM加水分解コンキオリン」配合
  • ・マイルドなミント味

 

インプラント治療からある程度時間が経過した方や、歯周病が気になり始めた方には、コンクールジェルコートIPがおすすめです。

近年、フッ素がインプラントのチタンを腐食すると話題になりましたが、コンクールジェルコートIP はフッ素が含まれていません。また、OIM加水分解コンキオリンが歯ぐきのコラーゲンを増やして健康な歯ぐきを保ち、インプラントの土台を守ります。

 

インプラントで口臭が気になる方に「コンクールマウスリンス」

インプラント治療をしたら口臭が気になり始めたという方も多いです。そんな方には、コンクールマウスリンスが良いでしょう。

こちらは口腔保湿剤で、口の中を潤して唾液の分泌を促し、口臭の原因となる細菌の繁殖を防ぎます。

  • コンクールマウスリンスの特徴
  • ・粘膜に浸透しやすい保湿剤
  • ・高い殺菌力
  • ・さらりとして使いやすい液体タイプ
  • ・唾液に似た成分が豊富に含まれている

 

ただし、保湿成分のほとんどが牛乳由来なので、牛乳アレルギーの方は注意しましょう。

 

インプラント周囲炎を予防してインプラントライフを快適に!

インプラントは口腔ケア製品を上手に使えば、よりしっかりとインプラント周囲炎を予防することができます。

せっかくインプラントを入れても、歯ぐきが腫れたりインプラントがぐらぐらしたりしたらイヤですよね。

歯周病予防や殺菌成分などの薬用成分が入っているマウスウォッシュや歯磨きジェルを使い分けて、インプラントライフを快適なものにしましょう。

◆この記事のまとめ
1. インプラントの周りには歯根膜がないのでインプラント周囲炎になりやすい
2. インプラント周囲炎を防ぐにはプラークコントロールが重要
3. コンクールFは歯磨き仕上げに最適なマウスウォッシュ
4. コンクールジェルコートF は虫歯や歯周病を防ぐジェル歯磨き
5. コンクールジェルコートIP はフッ素無配合のインプラントにも優しい歯磨きジェル
6. コンクールマウスリンスは口臭を抑える保湿剤