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【インプラントの痛み】痛みが出る可能性がある場面と対処法

虫歯や歯周病などで抜歯をすることになり、インプラントも選択肢に入ってくる場合、痛みが気になって迷う方がいらっしゃいます。

人は分からないことに対して不安を抱くものです。インプラントも「どんな時に」「どのくらいの痛み」があり、「どのくらい続くか」などが分かれば、安心してインプラントを選択することができるでしょう。

ここでは、インプラントの痛みについて、詳しくご説明します。

 

インプラント治療で痛みが出ることがある場面

インプラントの痛みは場面ごとに原因が異なります。

インプラント治療で痛みが出る可能性がある場面は、以下のように分かれます。

  • ・インプラント手術中
  • ・手術直後
  • ・術後2〜3日
  • ・抜糸の時
  • ・数年後

 

痛みは出る場面によって、原因が異なります。それぞれの場面ごとに説明していきましょう。

 

1-1.インプラント手術中

手術中は局所麻酔が効いているので、基本的には痛みを感じません

しかし、痛みに敏感な方や、途中で麻酔が切れるのが怖い、注射が苦手という方は、前もって医師に伝えておくのがおすすめです。

 

1-2.手術直後

手術中の麻酔が解けると、外科手術による痛みを感じることがあります。この痛みは、生体反応による自然なもので、正常な痛みです。

 

1-3.術後2〜3日

個人差はありますが、術後2〜3日は痛みがあるでしょう。手術後は痛み止めと抗生物質が処方されますので、処方された薬を飲むことで痛みを抑えられます

ただ、埋入した本数が多い場合や痛み止めが効かない体質などで、時折効き目があまりない方もいらっしゃいます。

 

1-4.抜糸の時

手術をしてから約1週間後に、縫合した糸を取り除きます。抜糸の痛みには個人差があり、まったく感じないという方もいれば、チクッとした痛みを感じる方もいます。

 

1-5.数年後

治療が終わって数年後に、インプラントを入れている部分に痛みが出てくることがあります。

これは、インプラント治療に関する痛みではなく、治療後になんらかのトラブルが発生したことによるものがほとんどです。

  • 治療後に発生する可能性があるトラブル
  • ・インプラント近くの歯が虫歯や炎症を起こしている
  • ・インプラント上部が緩んで咬み合わせが合わなくなっている
  • ・インプラント周囲炎による影響

 

▶インプラントでかかる歯周病「インプラント周囲炎」とは?

 

2.インプラント手術中の痛みに不安がある場合

痛みに敏感な方や、注射すると考えただけで血圧などが変化してしまう方もいらっしゃいます。そういった方には、静脈内鎮静法という方法を用います。

静脈内鎮静法は点滴を用いた麻酔で、ウトウトしている間に手術が終わってしまうというものです。リラックスした状態で治療を受けることができるので、ストレスを感じずに済ませることができます。

手術中に不安のある方や注射が苦手な方、高血圧などの疾患がある方は、事前に担当医に申し出ましょう

 

3.インプラント手術直後に痛みが出た時の対処法

インプラント直後の痛みの判断の仕方

術後すぐの痛みには、自分で対処できるもの歯科医院に連絡したほうがいいものがあります。

詳しくご紹介しますので、判断材料にしてください。ただし、どちらかわからないような時は、担当医に連絡してくださいね。

 

3-1.自宅で対処できる痛み

処方された薬は指示を守って服用することが大事です

自宅で対処できる痛みは、激痛や1週間以上長引く痛みの場合です。以下の方法を試みながら、様子をみましょう。

 

処方された薬を飲む

術後は痛み止めの鎮痛剤化膿を防ぐための抗生物質が処方されます。処方された薬は指示に従って服用しましょう。

痛み止めの場合は多めに出されることもあります。この場合は医師から「痛みがなくなったらやめていいですよ」と言われることもあり、飲む必要がなくなれば途中でやめても良いです。

しかし、抗生物質は途中で止めると化膿することがあるので、しっかりと飲みきりましょう。

 

市販の鎮痛剤を飲んでも良い

処方された痛み止めがなくなってしまった場合は、市販の鎮痛剤を飲んでも良いです。

ただし、2週間〜1ヶ月とあまりにも痛みが長引くようでしたら、担当医に相談しましょう。鎮痛剤は飲み続けると胃を傷つけますし、耐性がついて効かなくなる場合があります。

また、処方された薬が効かず、歯科医院が休診日の場合は、休日や夜間の診療をしている地域の歯科医院に相談するという方法もあります。

 

口の中を清潔にする

術後は口の中を清潔にすることが重要です。とはいえ、術後すぐは頻繁にうがいをしたり歯ブラシでこすったりすると、治癒が遅れてしまいます

食後は優しくうがいをして食べカスを取り除いてください。ただし、1日に何回もうがいをするのは控えましょう。

 

3-2.歯科医院で対処するほうがいい痛み

我慢できない激しい痛みや痛みが長引く時は歯医者さんへ!

歯科医院に連絡したほうが良い痛みは、以下のような痛みです。

 

処方された薬や鎮痛剤が効かないくらい激しい痛み

痛み止めには何種類かあります。処方された薬が効かないときには別の痛み止めを処方してもらえますので、早めに相談しましょう。

また、何らかのトラブルが発生している可能性もあるので、無理に我慢せずに担当医に連絡して受診してください。

 

症状が変わらない、むしろ激しくなる

痛みの症状が変わらない場合や、痛みがどんどん激しくなる場合は、インプラントの周辺組織に何らかのトラブルが起きていると考えられます。

できるだけ早めに担当医に連絡して受診しましょう。

 

処方された薬で湿疹や下痢などの症状がでる

痛み止めか抗生物質が身体に合っていない可能性があります。相談して薬を取り替えてもらいましょう。

 

出血や鼻血が止まらない

上の奥歯にインプラント治療した場合、出血や鼻血が止まらないことがあります。

上顎の上にある空洞でトラブルが起こっている可能性があるので、早めに受診してください。

 

下顎の感覚麻痺やしびれが止まらない

下の歯の神経が傷ついている可能性があります。少しのしびれならビタミン剤などの投与で改善できますので、担当医に相談しましょう。

 

4.術後の痛みはどのくらい続く?

通常は、手術後で2〜3日で、その後段々と痛みが引いていきます抜糸時にはチクッとした痛みを感じますが、終わってしまえばなくなります

一方、骨再生などをした場合や複数本を埋入した場合には、痛みが大きくなったり長引いたりする可能性があります。

痛みの感じ方には個人差がありますので、不安な場合やあまりにも痛みがひどい場合には、担当医に相談してくださいね。

 

5.術後の痛みを和らげる過ごし方

術後の過ごし方については医師や歯科衛生士などから説明があります

術後の痛みを和らげるには、過ごし方にも注意が必要です。

  • ・ブクブクうがいを強くしない
  • ・うがいを1日に何度もしない
  • ・歯ブラシでこすらない
  • ・柔らかい食事にする
  • ・手術当日は湯船に浸からずシャワーだけにする
  • ・激しい運動を控える
  • ・2週間前後は禁煙する

 

強いうがいや歯ブラシの刺激は、術後にできるかさぶたを取ってしまう恐れがあります。かさぶたが治らないと治癒が遅くなり、痛みが続くことがあるので注意しましょう。

また、タバコは歯茎の血行を悪くして治癒やインプラントと骨の結合を妨げます。

 

6.経年後の痛みを予防する方法

定期メンテナンスはしっかりと通うことが重要です

経年後に痛みが発生する原因のほとんどは、インプラントの不具合インプラント周囲炎による影響です。

治療後は定期検診に通ってメンテナンスを受けるように指示があると思います。定期検診では、インプラントや口全体のチェッククリーニングを行うので、痛みなどのトラブルを防ぐためにも、しっかりと通いましょう。

▶インプラントでメンテナンスをしないと損をする2つの理由

 

インプラントの痛みのまとめ

インプラントの痛みは、治療後の経過段階によって発生する原因が異なります。自分で対処しながら様子を見ればいいものと、担当医に連絡して受診したほうがいいものをしっかりと判断し、対応してくださいね。

◆この記事のまとめ
1. 痛みが出る可能性は手術直後、術後2〜3日、抜糸時、数年後
2. 術後すぐは処方された薬を指示通りに飲みきる
3. 様子を見る場合は市販の鎮痛剤を使っても良い
4. 激しい痛みや長引く・強くなる場合は担当医に相談
5. 術後すぐは過ごし方に注意する
6. 定期メンテナンスにはしっかりと通う