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インプラントはなぜ高い?4つの理由と治療費の内訳について

インプラントは他の治療と比べて費用が高いので、選択肢に入れにくいという方がいます。

事実、中には抜歯しなくて良い歯を「抜くしかない」と言ってインプラントを勧める悪徳なところもあるようです。

しかし、インプラントが高いのには然るべき理由があり、長期的に見るとただ高いとは言えません

インプラントを検討する際、適正な価格で治療を受けるためにも、インプラントの費用の理由や相場、内訳などを知っておきましょう。

 

1.インプラント治療が高い理由

インプラントが高いのには4つの理由があります

インプラント治療が高い理由は、以下の4つの要因があります。

  • ・外科手術が必要だから
  • ・自由診療だから
  • ・材料費がかかるから
  • ・治療が長期に及ぶから

 

1つずつ説明していきますね。

 

1-1.外科手術が必要だから

インプラントは歯茎を切開して骨を出し、小さな穴を開けて埋めていきます。

骨にしっかりと固定するからこそ、インプラントは強い噛み心地の実現が可能なのです。

手術では様々な専門器具が使われること、滅菌や殺菌をして感染予防を徹底し、衛生管理に細心の注意を払った環境で行うことなどから、費用と時間がかかります。

 

1-2.自由診療だから

インプラントは基本的に自由診療です。自由診療というのは、保険がきかず歯科医院が価格を自由に設定するというものです。

公的医療保険は、機能を回復する治療や、先天的の病気などで健康な生活を送れない場合の最低限の生活を保証する治療などに用いられます。

インプラントは入れ歯やブリッジなどの保険がきく他の治療でも対応できるため、自由診療という位置づけなのです。

また、インプラントの治療費は、歯科クリニックによって様々です。地方のクリニックに比べて都心のクリニックでは高くなるなどの地域差もあります。

 

1-3.材料費がかかるから

インプラントは骨に埋める”インプラント体”、咬み合わせ部分の”人工歯冠”、インプラント体と人工歯冠を接着する部分の”アバットメント”という構成になっています。

インプラント体はチタンが使われるのが一般的ですが、形状や使われる材料の種類などが豊富です。どのインプラントを使うかは歯科クリニックによって異なり、1つのクリニックでも複数を取り扱っていて患者さんの状態に合わせて選択します。

また、人工歯冠は金属、セラミック、ジルコニアなどがあり、審美性や強度を追求すると高額になる可能性があります。

 

1-4.治療が長期に及ぶから

インプラントは外科手術を行ってから、インプラント体が骨にしっかりと固定するまで待たなければなりません。

骨の質は人によって違うので、待つ期間は異なります。また、インプラントを埋入する場所によっても異なります。一般的な治療期間は3ヶ月〜5ヶ月で、その後人工歯冠を作成して装着という流れになります。

骨に問題がなくスムーズに治療できた場合には、4〜6ヶ月程度かかります。しかし、骨に問題がある場合は骨再生治療などが必要となり、さらに数ヶ月かかることもあります。

 

2.インプラント治療の相場

インプラント治療の相場は30〜50万円

インプラント治療の相場は、30万円〜50万円程度です。これは1本の価格で、埋入する本数が多ければその分費用がかかります。

なぜこんなにかかるのか、次の項では内訳をご紹介します。

 

3.インプラント治療費の内訳

インプラント治療で発生する主な料金は、以下のようになっています。

  • ・初回カウンセリング:無料〜3,000円程度
  • ・精密検査、診断:15,000〜50,000円程度
  • ・インプラント手術:100,000〜400,000円程度
  • ・人工歯冠:80,000〜200,000円程度
  • ・術後の消毒・検診費用:1,500〜10,000円程度

 

その他、症状や患者さんの希望でオプションが発生することもあります。

  • ・仮歯代:無料〜5,000〜20,000円程度
  • ・静脈内鎮静法:45,000〜60,000円程度
  • ・骨再生治療:30,000〜300,000円程度

 

もちろん、オプションが発生する場合には事前に説明があるので、知らないうちに治療費が増えていたということはありません。

 

4.それでもインプラントが選ばれる理由

インプラントには、上記のように様々な費用がかかってくるのですが、それでもインプラントが選ばれるのは、他の治療と比べて優れていることと、寿命が長いことからです。

  入れ歯 ブリッジ インプラント
噛む力 天然歯の半分以下 天然歯と同程度。ただし、他の歯に負担がかかる 天然歯と同程度
寿命 4〜5年 7〜8年 半永久的
見た目 保険適用の場合、金属部品が見える 保険適用の場合、金属部品が見える 金属が見えず、美しい
日頃のお手入れ 外して磨く・洗浄液に漬ける ブリッジ用の歯間ブラシは必須 基本的に天然歯と同じ

 

インプラントに比べて入れ歯やブリッジは寿命が短く、何回か作り直さなければなりません。当然、そのたびに費用がかかります。

また、入れ歯やブリッジを保険内で治療すると、金属が見えてしまうということから、自費で天然歯に近い材料にする方も多いです。その場合、インプラントと同じくらい高額になることもあります。

インプラントは毎日のセルフケアの他に定期メンテナンスが必要ですが、それは入れ歯やブリッジも同じです。

 

5.こんな価格設定には要注意!

時折、10万円以下の格安インプラントを見かけます。

しかし、その内実は劣悪な材料を使っていたり、しっかりとした精密検査もしないで手術していたりします。その結果、後からインプラントが折れる・結合しないなどのトラブルが起こることがあるのです。

また、保証が設定されていない場合や、治療後の定期メンテンスがない場合も要注意です。

インプラントは治療後も定期メンテナンスが非常に重要で、メンテナンスをしないとインプラント周囲炎にかかる可能性があります。

メンテンナンスの重要性を理解していない医師に治療を受けた結果、インプラントが脱落する・顎の骨が吸収されて顎骨が痩せてしまうといった可能性があります。

▶インプラントでかかる歯周病「インプラント周囲炎」とは?

 

6.インプラント治療費の負担を軽くする方法

治療費はできるだけ抑えたいですね。実は、負担を軽減する方法もあります。

  • ・医療費控除を利用する
  • ・デンタルローンで分割払いにする
  • ・クレジットローンでポイントをもらう

 

医療費控除は、確定申告で申請すると税金で還元されます。家族分も合算できるので、賢く利用してみてはいかがでしょうか。

▶医療費控除を支払った時(国税庁)

▶インプラントの治療費の支払いはいつ?分割はできるの?

 

結論!インプラントが高額なのは相応のメリットがあるから

インプラントは高額ですが、基本的に他の治療のように作り変える必要がなく、一度入れれば半永久的にもつものです。お口の状況に影響されて合わなくなるということもほぼありません。

使い心地も天然歯と変わらず、なんでも美味しく食べられます。その上金属などが見える心配もなく、見た目にも優れています。

ただし、インプラントを守るために、定期メンテナンスは重要です。半年に1回程度は、定期メンテナンスに通いましょう。

◆この記事のまとめ
1. インプラントが高いのは、外科手術・自由診療・材料費・治療が長期という理由から
2. インプラント1本の相場は30万円〜50万円程度
3. インプラントは他の治療に比べてメリットが多い
4. 他の治療で審美性や強度を追求すると結局高額になる
5. 他の治療は何回か作り変えが必要だが、インプラントは基本的に必要ない
6. 医療費控除やローンを使って経済的な負担を軽減できる