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50代女性で入れ歯にしている割合は?歯科医師が本当に勧める治療法

日本人は50代くらいから義歯の確率が急増します。その多くが歯周病等によるものですが、歯を失って治療法に迷う時、「他の人はどうしてるのかしら?」と不安になりますね。

もちろん他の人と同じにすれば安心ということではありませんが、多くの人が選択するものは、気になりますね。

ここでは、50代で歯を失った場合の治療法の割合や、歯科医師が本当に勧める治療とその理由について、詳しくご紹介していきます。

最後まで読めば、迷わずに自分に合った治療法を選択することができるようなるはずですよ。

 

1. 50代で一番多いのは「ブリッジ」

2016年の歯科疾患実態調査によると、歯を失った50代が実際に治療した方法は、ブリッジが50代前半で34.4%、50代後半で46.9%とダントツトップでした。意外にも部分入れ歯は6.3%、10.6%と少なめです。


引用:平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要

ブリッジは、入れ歯と同様に保険内で治療できるので安価なうえ、入れ歯のように金属のフックがないので見た目にも目立たないということから選ばれていると考えられます。

 

1-1. ブリッジのおさらい

多くの人が選んでいるブリッジとはどんな治療法なのか、くわしく見てみましょう。

ブリッジは、3〜4本の歯の分を連結した被せものを、失った歯の両サイドの歯に橋のようにかけて被せる治療法です。

両サイドの歯が、失った歯の義歯を支えます。上からすっぽりと被せてしまうため、見た目には義歯を装着しているようには見えません。

 

1-2. ブリッジのメリットとデメリット

次に、ブリッジのメリットとデメリットを見てみましょう。以下の表は、メリットとデメリットをまとめたものです。

▼メリット

入れ歯に比べて違和感がない
固定式なので外れる心配がない
治療期間が短い(1〜3日程度)
費用を抑えられる(保険適用が可能)
見た目の仕上がりが天然歯とほぼ同じ

▼デメリット

両サイドの歯の表面を50%前後削る必要がある
削った歯が虫歯や歯周病になりやすくなる
負担がかかりすぎると支えている歯が割れて抜歯しなければならないことも
寿命は7〜8年なので作り変えが必要

メリットは、手軽で安くできるということです。ただ、両サイドの歯を支えにするので、両サイドの歯が健康であることが条件で、しかも最低2本の歯を50%前後まで削らなければなりません。なぜなら、そのままだと歯が大きすぎて被せることができないからです。

削られた歯は、当然もろくなります。虫歯や歯周病になりやすくなりますし、かかる負担が大きければ割れてしまうこともあります。もしも、支えの歯がダメになればブリッジは成立しないので、部分入れ歯など別の治療法を選択せざるを得なくなるでしょう。

よくあるのが、1本の歯を失ってブリッジにしたものの、支えの歯がダメになり、次に部分入れ歯にするけれどフックをかけている歯がダメになって、最終的には総入れ歯になってしまうという治療過程です。

たった1本の歯を失ったばかりに次々に歯がもろくなっていき、最終的にはすべての歯を失うことになるのが、従来の日本の歯科事情でした。

 

2. 歯科医が本当に勧めるのはインプラント

従来では「年をとったら歯が抜けるもの」「入れ歯になるのは仕方がない」と誰もが当然のように思っていました。

しかし、インプラントという治療法が定着してからは、少しずつですがインプラントを希望する方が確実に増えています。

というのも、インプラントは自分の歯と同じように使えて、将来的にも多くの歯を守ることができるからです。

インプラントのメリットを詳しく説明していきますね。

 

2-1. インプラントを勧める理由1.しっかり噛める

インプラントと他の治療法が違うのは、噛む力の強さです。ブリッジや部分入れ歯は、自分の歯と同じような力で噛むことは不可能です。

ブリッジは物理的には可能かもしれませんが、その分支えている歯に大きな負担がかかります。負担がかかるのを避けるために、自然と柔らかいもの中心の食事になってしまいがちです。

部分入れ歯の噛む力は、自分の歯の1/3以下です。また、他の歯にフックをかけているのでフックをかけられている歯にもダメージがあります。

一方、インプラントは骨に直接埋め込んで固定するので、まるで自分の歯と同じように強く噛めます。何でも美味しく食べられることは、高齢になるにつれて重要なことです。

それは、食べる楽しみに加えて、しっかりと咀嚼できる人ほど全身の老化を防ぎ健康を保てるからです。

▶インプラントと咀嚼の重要性について

 

2-2. インプラントを勧める理由2.他の歯にダメージを与えない

インプラントを支えるのは、歯の土台となっているです。そのため、他の健康な歯に影響を及ぼすことがありません

長年使っても他の歯は自分の分担以上の力を負担しなくて済むので、ケアさえしっかりとすればずっと健康な歯でいられます。

 

2-3. インプラントを勧める理由3.寿命が長い

インプラントの寿命は半永久的毎日の歯磨きと定期検診さえしっかりとすれば、作り直さずにずっと使えます

ブリッジや部分入れ歯の寿命は10年以内なので、50代で入れたとするとこの先4、5回は作り変えることになりますね。

その度に費用がかかりますが、保険適用内では最低ラインの材料でしか作れないため、見た目があまりよくありません。そのため、ほとんどの方は自由診療で作ります。

自由診療で何度も作り変えると、結局はインプラントと同等の費用がかかることになり、費用面でのメリットはないと言えるでしょう。

 

3. インプラントのデメリットも知っておこう

良いことばかりのインプラントですが、デメリットもあります。

後悔しない選択をするには、デメリットもきっちりと押さえておく必要がありますね。

 

3-1. 費用が高額になる

インプラントの費用相場30万円からです。使う材料などによって変動しますが、自由診療なので治療費はクリニックによって異なります

ただし、一括で支払うケースはあまりなく、ほとんどの方が分割で支払うため、月々の費用は抑えられます

インプラントは医療費控除の対象にもなっているので、確定申告で申請すれば、税金分が安くなるというメリットもありますよ。

▶知って得する「医療費控除でインプラント費用を安くする方法 」

 

3-2. 治療期間が長い

インプラントは歯茎を切開し骨に埋め込むため、小さな手術が必要です。怪我などで手術をしたことがある方なら分かると思いますが、完全に治癒するまでには時間がかかりますね。

インプラント治療も、骨と完全に固定するまでには最低でも3ヶ月はかかります。

入れ歯と大きく違うのはこの点ですが、一度入れてしまえば半永久的と思えば、数カ月はほんの少しの間です。

 

4. まとめ

生涯の医療費は、48歳を境に急増するというデータがあります。なんと、50歳では平均で年間20万円、65歳では35万円も支払っているのです。

50代でインプラントを入れた場合、作り直しや他の歯の治療をしなくて済む分、生涯医療費を大きく節約できます。

50代は子育てが一段落し、時間や経済的な余裕が出てくる方も多いでしょう。そんな世代だからこそ、50代の方にインプラントをおすすめしたいのです。

◆この記事のまとめ
1. 50代で一番多いのはブリッジ
2. ブリッジは、見た目は良いが他の歯を大きく削るというデメリットがある
3. 削った歯はもろくなり、将来だめになる可能性が高い
4. 支えの歯がダメになった場合、どんどん治療範囲が広がり最終的に総入れ歯という可能性も
5. インプラントは骨が土台なので他の歯を守れる
6. インプラントはしっかりと噛め、全身の健康にも貢献する