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初めてのインプラントで不安な方へ!よくある不安にまつわるQ&A

「インプラントにしようと決意したのはいいけど、初めてのことだし期待より不安のほうが大きい」

インプラントに決めた後、期待よりも不安のほうが大きくなってしまっていませんか?
不安を抱えたまま検査、治療と進んでも、後々より不安が大きくなってしまうかもしれませんね。

誰でも初めてのことには多少なりとも不安を感じるものです。不安を感じるのは分からないから
分からないことを一つずつなくしていけば、安心してインプラント治療に専念できますよ。

ここではインプラント治療でよくある不安の声を取り上げて説明します。インプラントへの不安を少しでも解消し、ゆったりとした気持ちでインプラント治療に臨みましょう。

 

目次

1.インプラント治療の痛みや腫れについて

不安の声で一番多いのが、痛みや腫れについてです。

インプラントは手術をするので、やはり多少の痛みや腫れはつきもの。これは生体反応といって正常なことです。

とはいえ、痛みは誰だってイヤなものですね。インプラント手術にまつわる痛みや腫れとその対応策を知って、少しでも不安を和らげましょう。

 

1-1.インプラント手術の痛みはどれくらいですか?

手術中は局所麻酔を使うので、痛みはほぼ感じません

麻酔が十分に効いていることを確認した上で治療をスタートするので、麻酔が効き始める前から手術をすることはありません。

また、麻酔が効きにくい体質の方は、あらかじめお知らせください。

 

1-2. 手術や麻酔注射が怖い人は、インプラントは無理ですか?

時々、手術が怖くて前夜から眠れない、注射自体が苦手で麻酔が怖いという方もいらっしゃいます。

そのような場合には、静脈内鎮静法という方法を用います。静脈内鎮静法は、点滴で鎮痛薬を少しずつ流すもので、不安や恐怖を取る効果があります。

点滴を開始すると少しずつ眠くなり、意識はありつつもとてもリラックスした状態になります。

手術はウトウトしている間に終わってしまいます。静脈内鎮静法には健忘作用もあるので、手術中の記憶も残しません。つまり、痛みを感じず記憶もないので、「気づいたらインプラントが入っていた」という感覚なのです。

▶当院のインプラントについて

※妊娠中や緑内障、てんかんのあるの方は静脈内鎮静法を使えません。詳しくは担当医までご相談ください。

 

1-3. インプラント術後の痛みはどのくらい続きますか?

術後の痛みには個人差がありますが、短い方で2〜3日、長い方で1〜2週間程度です。

術後に痛み止めの鎮痛剤と化膿止めの抗生物質を処方しますので、医師の説明どおりに服用してください。

鎮痛剤飲み終わってもまだ痛みが収まらない場合には、市販の鎮痛剤を飲んでもかまいません。

 

1-4. インプラント術後の腫れはどれくらいありますか?

術後の腫れも個人差がありますが、大抵の場合腫れてくるのは術後2〜3日してからです。

徐々に収まり1〜2週間後には元通りになりますが、腫れがひどい時は濡れタオル布にくるんだ保冷剤などを頬の上から当てて冷やしてください。

※冷やしすぎるとインプラントと骨の固定がうまくできないことがあるので、氷を口に含むなどは避けてください。

 

1-5. インプラント術後に歯茎が白くブヨブヨしています。これって失敗ですか?

まれに、インプラントを埋入した後に歯茎がブヨブヨしたり白っぽくなったりする方がいますが、これは身体が傷を治そうとしている反応です。

事故などで怪我をすると、出血を止めるためにフィブリンという物質ができて血液をゲル状にし、かさぶたを作ります。口の中でも同じことが起きていて、それが白くブヨブヨした状態なのです。

この自然治癒力のおかげで手術後の歯茎にかさぶたができ、予後を安定させます。

激しいうがいや舌で触ったりするとかさぶたが取れてしまうので、気をつけましょう

 

2. トラブルについて

どんなに腕の良い優れた医師の治療でも100%ということはありません。私達は常に最新の注意を払い最善を尽くしていますが、患者様がトラブルについての不安を持ってしまうのは当然だと思います。

インプラントのトラブルについて、少し説明しますね。


2-1. インプラントのトラブルは多いと聞きますが?

インプラントについて、良くない噂を耳にして不安になる方も多いです。

インプラントの治療が日本で始まったのは1980年代です。しかし、当時は今とは材質や形が違い、技術力も低いものでした。

そのため、一時期トラブルが続出し、インプラントは危険というイメージができてしまったのです。

しかし、現在のインプラントは高品質になり、医師の技術力も比べ物にならないほど向上し、トラブルの可能性は極めて低いです。

インプラント治療には専門の知識と豊富な経験、専門設備が必要です。そのため、インプラント専門医は普段から研修などに参加して研鑽を積んでいます。

同時に、不安のある方には安心して治療に専念していただけるよう、丁寧な説明をして不安を取り除く努力をするよう心がけています

 

3. 手術当日前後の注意点

手術当日や前後の注意点を事前に把握しておけば、不安も少なくなりますね。

ここからは、インプラント手術に関する注意点をご説明します。

 

3-1. 服装

手術当日は、なるべくリラックスできるゆったりとした服装でご来院ください。

また、手術用のエプロンを着用していただきますが、万が一血液が飛ぶ可能性もあります。汚れても良い服装がおすすめです。

 

3-2. 食事

手術前の食事は普通に摂っていただいてかまいません。逆に空腹のままだと血糖値が下がり、手術に支障をきたしてしまうことがあります。

術後2〜3日は柔らかいものを召し上がってください。お粥、煮込みうどん、ポタージュスープなどがおすすめです。

 

3-3. 歯磨き

手術前は歯磨きを入念行ってください。手術前に完全滅菌を行いますので、食べカスや歯垢が少ないほうがスムーズに治療に移行できます。

 

3-4. 交通

手術当日は、車やバイク、自転車などは避け、交通機関やタクシーで来院してください。

術後は麻酔がまだ残っている可能性があるので、自分で運転する乗り物は危険です。

 

3-5. その他

薬を日頃から服用している方は、医師の指示通りに薬を飲んでください

自己判断で薬を止めたりすると、血圧が異常になり手術で思わぬ事故の元になります。

非ステロイド性抗炎症薬や向精神薬、経口避妊薬などは術前に中止したほうが良いものもあります。事前に主治医に確認しておきましょう。

 

6. まとめ

インプラントへの不安は、少しは解消できたでしょうか。

もしもまだ不安があるようでしたら、ほんの些細なことでも結構ですのでご相談ください。医師としても患者さんに少しでも安心して治療を受けていただきたいと思っています。

◆この記事のまとめ
1. 術中は麻酔が効いているので痛みはほぼない
2. 術後の痛みは2〜3日から1〜2週間程度
3. 注射が苦手な方や恐怖心のある方は静脈内鎮静法がおすすめ
4. 腫れは術後2〜3日がピークで徐々に収まっていく
5. 処方された鎮痛剤と抗生物質は医師の指示通りに飲む
6. 術後はかさぶたができるので、強くうがいをしない
7. 現在のインプラント手術のトラブルは極めて少ない