「20代で入れ歯は嫌だけど、インプラントっていうのもどうなの?」
「インプラントは高いし、そんな若いうちから高額なんて出せない」
スポーツ事故や交通事故、病気などで歯がなくなってしまい、インプラントにしようかどうしようかとお悩みではありませんか?
インプラントは高いというイメージがあり、ある程度経済力がある人がする治療法と思っている方もいるかも知れません。
しかし、将来的な歯の健康を考えると、医師としては20代で歯をなくした方にほどインプラントをおすすめしたいです。
ここでは、20代でインプラントをした人の実際の体験談や、費用や治療期間について詳しくご紹介していきます。メリットやデメリットを知ると、しっかりと治療法の選択ができるようになりますよ。
目次
20代でインプラントを入れた人の体験談
早速、インプラントを入れた20代の方の体験談を見てみましょう。
武道で前歯を折ってしまい、差し歯と部分入れ歯とインプラントで迷いましたが、結局インプラントにしました。差し歯や部分入れ歯では取れてしまうからです。インプラントにしてからは、一度も問題なく武道を続けています。 |
手術の1週間前から専門のクラークさんが1時間くらいかけて、手術内容などを詳しく説明してくれました。不安なこととかも、何でも聞いたことに答えてくれたので助かりました。麻酔は点滴でやりましたが、爆睡したので痛みも何も覚えていません。 |
術後は2日目から痛みや腫れがだんだんひどくなったけど、出してもらった痛み止めを飲んで休んでいたら、4日目にはだいぶ楽になりました。私は元々顎関節症だったこともあったので、先生によると「急激に口を大きく開けたことと、骨にネジを入れたのでやはり影響が出たのでは」とのことでした。 |
最初の手術から7日目に抜糸、4ヶ月後に仮歯を入れました。結局半年かかったけど、5年経った今でもインプラントは元気です! |
奥歯が抜けてしまっていたので、インプラントをすることにしました。踏ん張ったりすることも本当に難しくて、ものが詰まってストレスも感じていた私は一番早くインプラントできる方法で!とお願いしました。半年くらいかかりましたが、本当にきれいに仕上がったので、とても嬉しいです。 |
私はかなりの怖がりです。でもインプラントをしたかったので、全身麻酔でやってくれる医院を探しました。全身麻酔で2本のインプラントをいれました。手術中はもちろん痛みを感じないし、手術後も全然痛みを感じなかったです。たった2本だけでも、口元の印象や顔全体の印象が変わるものなので、やってよかったです。 |
※当院では、手術や麻酔注射が怖い方に対して、点滴から麻酔薬を少しずつ投与する「静脈内鎮静法」を採用しています。静脈内鎮静法は、意識はあるもののウトウトしている間に手術が終わってしまい、痛みも感じません。
私はインプラントの施術を受ける病院を3か月ほどかけて探しました。色んな病院に行って見積もりや自分にあったインプラントの種類などを聞くことで、一番自分に合ったものを選べました。 |
健康な歯を削ったりバネをかけたりするのが嫌だったので、インプラントを選びました。見た目が分からないし、今のところ問題ないので、インプラントにしてよかったと思っています。 |
20代でもインプラント治療をする方は結構いらっしゃいますね。仕上がりがきれいで義歯とは分からないので、治療結果には皆さん満足していますね。
インプラントの成功率は90%といわれています。ほとんどのインプラント治療は成功し、生存率(どれだけ長くもつか)も5年以上で90%です。
インプラントの治療費と治療期間
インプラントは成功率が高いとか生存率が高いとか言われても、実際にかかる費用や治療期間は気になるところですね。
ここでは、インプラントの費用相場や治療期間について詳しく説明します。
1本あたりの費用相場
インプラント1本あたりの費用相場は、30万円〜です。
なぜ他の治療に比べて高額なのかというと、保険がきかないからです。歯を失った場合、入れ歯やブリッジなどでも治療できるよね、というのが国の考え方です。
国が治療費の大部分を負担する健康保険での治療は、最低ラインの材料と施術で行うことが基準となっています。そのため、高度な技術と優れた材料を使うインプラントは、保険がきかない自由診療になるのです。
インプラントの治療費の内容は、相談料、検査料、手術涼、インプラント代、抜歯代(必要ならば)、治療後の定期検診(調整費)などです。詳しくは、以下のページで確認できますので、詳しく知りたい方はこちらも御覧くださいね。
▶当院のインプラント(インプラントのページをスクロールすると「治療費」一覧があります)
治療にかかる一般的な期間
治療にかかる期間はお口の状態や骨の質などによって個人差がありますが、大体は半年程度です。
なぜそんなにかかるかというと、それは以下の理由からです。
- ・一般的に2回歯茎を切開する手術を行う
- ・インプラントが骨に固定するまでに約3ヶ月を要する
- ・骨が足りない場合は再生治療をするため、その分さらに時間がかかる
2回手術をするというのは、1回目にインプラント体を埋め込んでから、骨と固定するまで歯の部分(人工歯冠)を装着できないからです。
固定しないまま装着すると、ものを噛んでグラついてしまい、治療が成功しません。歯の根の部分であるインプラント本体を埋め込んだら、歯茎を閉じて固定するのを待ちます。
3ヶ月ほど経って固定したことを確認したら、人工歯冠を取り付けます。その際、縫合した歯茎をもう一度切開してインプラント本体とくっつけるので、2回手術が必要というわけなのです。
インプラントのメリットとデメリット
体験談や治療期間などを知り、なんとなくイメージができてきたのではないでしょうか。ここで、インプラントのメリットとデメリットもきちんと把握しておきましょう。
インプラントのメリット
- ・骨が土台なので他の歯にダメージを与えない
- ・残存歯を守れる
- ・自分の歯と同じくらい噛む力が強い
- ・仕上がりの見た目が美しい
入れ歯やブリッジは他の歯を支えにするため、どうしても支えになる歯に負担がかかります。使い続けると虫歯や歯周病になりやすく、一旦虫歯や歯周病になるともう支えとして機能しません。
そうなると、入れ歯やブリッジの範囲が広がります。何十年にも渡ってそれを繰り返すと、最終的にはほとんどの歯がダメになり、総入れ歯になる可能性も出てくるのです。
インプラントは他の歯を支えにしないため、残存歯をいつまでも健康に保てます。
また、インプラントはバネがないので見た目に義歯とは分かりません。材料も微妙な色を表現できるセラミックなので、自分の他の歯に合わせることができ、耐久性もあるのでいつまでもその美しさを保てます。
インプラントのデメリット
- ・手術が必要
- ・他の治療に比べて高額
- ・治療期間がかかる
他の治療法と違うところは、なんといっても手術が必要ということです。
ただ、高額という部分は、分割払いが可能なことや、他の治療は寿命が短く何度も作り替えが必要なのに対して、インプラントはケアさえしっかりしていれば何十年ももつということで、あまりデメリットにはなりません。
まとめ
20代で歯を失った場合は、不具合や作り替えなどが生じやすいブリッジや入れ歯よりも、インプラントがおすすめです。たくさんの他の健康な歯を守るためにも、インプラントは良い選択肢と言えるでしょう。
- ◆この記事のまとめ
- 1. 20代でインプラントをする人は意外といる
- 2. インプラント1本の費用相場は30万円〜
- 3. インプラントの一般的な治療期間は約半年
- 4. インプラントのメリットは他の歯に悪影響を与えないこと
- 5. インプラントのデメリットは手術が必要なこと
インプラントについてより詳しく知りたい方は、以下のページも参考にしてくださいね。