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インビザライン矯正中に脱灰した!原因や対処法について

こんにちは田口歯科医院です!

インビザライン矯正は透明なマウスピースを長時間つけることで、歯を動かし綺麗に並べていく矯正方法です。目立たない装置で人目も気にならないことから、社会人や学生の方に人気があります。

しかし、マウスピースを長時間つけることで起こるトラブルもあり「脱灰(だっかい)」もそのうちの1つになります。

今回は、インビザライン中に脱灰してしまう原因や対処法についてお話ししますので、ぜひ参考にしてみてください。

インビザライン中に脱灰してしまう原因

インビザライン中は予想もしていなかったトラブルが起こることがあります。脱灰もそのうちの1つです。まずは脱灰がどういうものかご説明していきますね!

脱灰とは、簡単にいうとお口の中にいるむし歯菌が作る酸によって歯が溶け始めてしまった状態です。

お口の中にいるむし歯菌(ミュータンス菌や乳酸桿菌)が、食事などの糖分を餌にして乳酸を作ります。

私たちの歯の一番表面は、エナメル質と言ってとても硬い組織になっています。エナメル質はカルシウムとリン酸でできているのですが、むし歯菌が作る乳酸によってカルシウムが溶け、歯が溶け始めてしまうのです。

参考:e-ヘルスネット

脱灰をしている部分は、通常の歯の色よりも白っぽくなり「ホワイトスポット」と呼ばれます。

話を戻して、インビザライン中に脱灰してしまう原因として最も多いのが、食後歯磨きをしないままマウスピースを装着してしまうこと、そしてお口の清掃が不良でプラーク(歯垢)が残ったままマウスピースを装着してしまっていることなどが挙げられます。

・食後歯磨きをしないままマウスピースを装着してしまう
・プラーク(歯垢)が残ったままマウスピースを装着してしまっている
・アタッチメントの周りに汚れが溜まっている

それぞれ詳しく説明していきますね。

食後歯磨きをしないままマウスピースを装着

インビザライン矯正は食事をする際には、マウスピースを外し食後は歯磨きをしてからマウスピースを再装着する必要があります。

しかし、食後歯磨きをせずにマウスピースを装着してしまうと食べかすがついたままマウスピースの中に閉じ込められ、さらには唾液の自浄作用が届かずに長時間残ったままになります。

その後、食べカスの糖分などをエサにプラークが作られむし歯菌が増えてしまったり、食べ物の酸で歯が脱灰してしまうのです。

プラークが残ったままマウスピースを装着してしまう

普段の歯磨きが不十分なことで、お口の中にプラーク(歯垢)が残ってしまっているままマウスピースをしてしまうと、先程もお話ししたように唾液の自浄作用が届かずに長時間お口の中に残ったままになります。

プラークの中には無数のむし歯菌や歯周病菌が存在しているため、放置してしまうことで脱灰や歯周病へ進行してしまいます。

アタッチメントなどの周りに汚れが溜まりやすい

インビザラインでは、マウスピースの他にもさまざまな処置を行い歯を動かしていきます。その処置の1つに「アタッチメント」というものがあります。

アタッチメントは、歯の表面にレジンの突起をつけマウスピースを保持したり、歯を効率的に動かすために力を入れやすくするといった効果があります。

しかし、突起になっているために周りに汚れが溜まりやすく歯磨きがしにくいのがデメリットでもあります。そのため、アタッチメントの周りが脱灰を起こしやすくなってしまいます。

インビザライン中に脱灰しても初期なら再石灰化する

インビザライン 脱灰

何らかの理由でインビザライン中に脱灰を起こしても、初期の状態であれば「再石灰化」を促すことができます。

再石灰化とは、唾液により酸を中和しカルシウムとリンを歯に戻して歯を再び固くする作用です。

再石灰化を促す物としては、唾液やフッ素などが挙げられます。

インビザライン矯正中はマウスピースをするため唾液の再石灰化効果が働きにくくなりますが、フッ素入りの洗口剤や歯磨き粉で再石灰化を促し脱灰を予防しましょう。

脱灰をそのまま放置してしまうと

脱灰をそのまま放置してしまうと、歯がどんどんむし歯菌の酸により溶け大きな穴が空いていきます。

穴が空いている部分にはむし歯菌をはじめとするさまざまな菌が住み着いています。そのため、むし歯が神経まで達してしますと神経がそれらの菌に感染してしまい強い痛みを伴うようになります。

一度感染した神経は元の状態に戻ることはありません。強い痛みを繰り返し最終的には完全に神経が死んでしまい、痛みもなくなります。

しかし、感染は続いているため膿が溜まっていき歯を支える骨を溶かしながら、最終的には体全身に菌がめぐり最悪の場合には命を落としてしまうこともあるのです。

そのため、脱灰の状態で再石灰化を促していくことが重要です。歯は一度失ってしまったら、完全に元の状態に戻すことは不可能です。

特にインビザラインをはじめとする矯正治療では、矯正器具でむし歯ができやすいため脱灰させないように普段からしっかりとケアを行っていきましょう。

脱灰させないためにセルフケアとプロケアの併用を

先ほどお話ししたように、インビザライン中は長時間マウスピースを装着しているために、脱灰しやすい状態といえます。少しでも脱灰を防ぐためには、ご自身でできるセルフケアと歯科医院でしてもらうプロケアを併用していきましょう。

それぞれどんなことをするのか詳しくご説明していきますね。

セルフケア

セルフケアとはその名の通り、患者さんご自身でできるケアのことです。

一番基本で最も大事なのが「歯磨き」です。歯磨きでほとんどの汚れを落とすことができますので、正しい歯磨きの仕方を覚え、毎日欠かさずに行いましょう。

インビザライン中は、抜歯をしたり歯の間に隙間ができたり、アタッチメントがついたりと通常の歯の状態ではありません。

そのため、汚れが溜まりやすくなりますので歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具も一緒に使うことをおすすめします。

特にブラシが1つだけでのタフトブラシは奥歯の裏側やアタッチメントの周りなど、細かい部分を磨くのに適していますので、1本持っておくと便利です!

セルフケアがうまくいかないというかたは、ぜひお気軽に歯科医院で歯科衛生士に相談してみましょう。ブラッシング方法やおすすめの清掃具を紹介してくれますよ。

プロケア

プロケアとは、歯科医院などで歯科衛生士などのプロの手でしてもらうクリーニングです。セルフケアでは落としきれないプラークや歯石を専用の器具を使って落としていきます。

また、汚れを落とすだけでなく高速で回転するブラシと専用のペーストを使って歯の表面をツルツルに磨いて、プラークをつきにくくし脱灰を防ぎます。

そして、歯科医院では市販で売られていない高濃度のフッ素を取り扱っていますので、再石灰化とむし歯予防が期待できます。

ぜひ、定期的に歯科医院でクリーニングを受けてお口の中にむし歯菌が少ない状態にしておきましょう。

まとめ

今回は、インビザラインと脱灰についてお話ししました。脱灰はむし歯菌が作る酸によって歯の表面であるエナメル質が溶け始めている状態です。

放置してまうとむし歯へと進行していきますので早めにケアしていきましょう。初期の脱灰であれば正しい歯磨きにより再石灰化を促すことができます。

インビザライン中は脱灰しやすい状態ですので、普段からセルフケアとプロケアを併用して清潔な口内環境を保っておきましょうね!

当院では、インビザライン中のクリーニングにも力を入れております。わからないことやトラブルのご相談など何でも質問してくださいね。


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