こんにちは田口歯科院です!
インビザライン矯正は7から14日周期で次のステップのマウスピースへ移行しながら、少しずつ歯を動かしていく歯科矯正です。
マウスピースは透明で目立たないため、人気があります。
マウスピースをつけている時間だけ歯が動きますので、インビザライン矯正を進めていくにはマウスピースの使い方を守ることがとても大切です。
今回はマウスピースを次のステップへ交換していく周期についてお話いたします。
目次
マウスピースを次のステップへ移行させる周期について

マウスピースを次のステップへ移行させていく周期は、患者様のお口の中の状態やご年齢で歯科医師が判断します。
そのため人によって変わってきますが、大体7から14日の周期で移行させていくものです。
周期が早い患者様ですと7日間ほどで次のステップへ移行します。
しかしながら、歯科矯正で歯を動かせる最大の距離は1ヶ月で~1ミリですので、患者様の勝手な判断で次々先へ進めていくことはできません。
年齢
歯科矯正は代謝がいいと歯がはやく動きやすいです。
そのため、ご年齢の若い患者様のほうがマウスピースを次のステップへ移行させる周期が短くなります。代謝の速度よりも無理してはやく交換すると、歯や歯槽骨を傷めてしまう可能性があるのです。
速度は変わってきますが、ご年配の患者様でも歯を動かしていくことはできますのでご安心くださいね。
歯の移動方向
歯の移動方向によっては時間がかかる可能性があります。例えば、歯を並行移動する【歯体移動】という方法は歯をかたむけながら移動させる方法よりも時間がかかるものです。
そのため、マウスピースを次のステップへ移行させる周期が長くなります。
このように、歯の移動の仕方によって周期は変わっていくことになりますのでご注意ください。
装着している時間
インビザライン矯正をしているときは、マウスピースを1日のうち20時間以上つけている必要があります。
決められた時間よりもつけている時間が短くなってしまうと、思ったように歯を移動させることが難しいです。
装着時間の不足で移動がゆっくりですと、マウスピースを交換する周期も長くせざるを得ません。
新しいマウスピースへ移行したときのトラブル
マウスピースはいくつかまとめてお渡しして、ご自宅で交換をおこないます。
そのため、新しいマウスピースへ交換した時にトラブルが発生することもあるかもしれません。
トラブルが発生した時に対処できるように、マウスピースの交換時についてお話いたします。
口腔内に痛みがでた
デコボコの多いワイヤー矯正よりも口内炎ができにくいインビザライン矯正ですが、痛みが出ることもあります。
多くはありませんが、マウスピースの縁の部分が尖っていて当たることがあるからです。
気になる箇所があれば、歯科医師がマウスピースの調整をしますので我慢せずにご相談をお願いします。
マウスピースが破損してしまうことがありますので、勝手な判断で調整することはご遠慮ください。
関連記事:インビザライン矯正は痛みが少ない?痛みを感じやすいポイント
マウスピースが装着できない
インビザライン矯正のマウスピースは装着していく順番が決まっています。
順番通りに装着しようとしても入らないときは、思ったように歯が移動してない可能性がありますので歯科医院へご相談ください。
歯の移動が順調にもかかわらず入らなければ、マウスピースに問題があることもあります。
強い痛みがある
新しいマウスピースをつけたときには多少の違和感はありますが、痛みが強いときはマウスピースが歯にフィットしていないことがあります。
数日間使ってみても痛みが落ち着かないときは、歯科医院で歯とマウスピースの フィット感をみてもらいましょう。
古いマウスピースはどうしたらいい?
マウスピースを次のステップのものへ移行したら、古いマウスピースをすぐに処分してしまう患者様もいらっしゃるようです。
しかしながら、新しいマウスピースで不測の事態が発生したときにはそれまで使っていたマウスピースを仮につけておく必要があります。
そのため、ひとつ前のマウスピースは処分せずに念のためにもっておくようにしてください。
マウスピースを次のステップへ移行するときの注意点
歯科矯正は治療計画の通りに歯が動かなければ、費用が余分に必要になることや長期間治療することになる可能性があります。
思い通りに歯を移動させていくために注意点がいくつかありますので、ご参考になさってください。
マウスピースをつける時間を守りながら交換をおこなう
インビザライン矯正中は1日20時間~と長時間マウスピースをつけて過ごします。
つけている時間がこれよりも長い分にはいいのですが、短くなってしまうと思うように歯を動かすことが出来ないのです。
インビザライン矯正は患者様ご自身でマウスピースをつけている時間を管理する必要があります。
最初は大変かもしれませんが、慣れてくるとマウスピースをつけていることが普通の感覚になるかと思いますので、頑張ってみてくださいね。
口腔内をキレイにしてから使う
マウスピースをつけるときには、かならずブラッシングを行ってからつけるようにしてください。
マウスピースと歯とのすき間に汚れが残ったままですと、虫歯になりやすくなります。
大きな虫歯ができてしまうと、状況によってはマウスピースの再製作が必要です。マウスピースの再製作には別途費用がかかりますので、ご注意ください。
チューイを使う
マウスピースをしっかりとはめ込むために、「アライナーチューイ」というアイテムを使うことがオススメです。
アライナーチューイの使い方はマウスピースをつけるときに、チューイを一緒にかみます。そうすることで、マウスピースが浮かないようにすることができるのです。
マウスピースが浮いていると治療期間が長くなる可能性がありますので、しっかりとはめ込みましょう。1日につき30分ほど歯前のほうから全体的にかむと効果的です。
こちらの記事もおすすめ:インビザラインで使う「チューイー」とは?使い方やお手入れ方法
指示どおりにマウスピースを次のステップへ移行する
マウスピースは歯科医師が治療計画どおりに進むように考えて交換する時期を決めています。
患者様によっては少しでも素早く歯を移動させるために、勝手な判断で短期間で交換しようとお考えになることもあるようです。
しかしながら、歯や歯槽骨などを傷めてしまう原因になりますので止めてください。
マウスピースをなくさないように注意する
マウスピースをなくしてしまうと、後戻り防止のために前のステップで使っていたものを仮に使います。
新しいマウスピースが届くまでの間は治療が進まなくなるため、矯正の期間が延びることになるのです。
よくある紛失の例としてはティッシュペーパーにくるんでしまっていたら、そのままゴミと間違って捨ててしまったといったトラブルが挙げられます。
なくさないようにするためにも、インビザライン矯正をしているときには忘れずに専用ケースを一緒に持ち歩くようにしてくださいね。
まとめ
マウスピースを次のステップのものへ移行していく周期は、患者様のご年齢やお口の中の状態によって変わってきます。
目安としては7から14日毎に新しいマウスピースへ移行するイメージです。
はやく治療を終えたいからといって、勝手な判断で交換を早めると歯や歯槽骨を痛める原因になりますので避けてください。
また、使い終わったマウスピースはすぐに処分せずにひとつ手前のものは予備にとっておきましょう。
万が一使用中のものをなくしてしまったときには、ひとつ手前のマウスピースを仮に使うことになります。
焦らずに、歯科医師の指示を守って少しずつ歯を移動させて理想的な歯並びを手に入れてくださいね。